
柘の素挽きで製作した日蓮宗です。
素朴な風合いに、木を愛する日本人の心が引き出される気がします。木肌はまったく手を加えていません。おもしろい雰囲気を醸し出してくれます。
特注での製作、試験的に創った念珠などなど。
柘の素挽きで製作した日蓮宗です。
素朴な風合いに、木を愛する日本人の心が引き出される気がします。木肌はまったく手を加えていません。おもしろい雰囲気を醸し出してくれます。
中紐は銀で通しました。銀は本物の銀糸で編んでいるので硬い硬い。使用している間に銀食器がそうなるように、銀紐も風合いが出るでしょうね。
年月が経ってから再会したいものです。
案外、念珠堂を頼ってくださる方に多い宗派は、浄土宗や醍醐派や阿含宗さんもいらっしゃいますが、日蓮宗の一門である本門佛立宗の方も多いのです。
前者は扱う仏具店が多くないというのも原因の一つだけど、後者は制作が難しい(めんどくさいらしい)ということ。引き取り部分はこの長さを手編みしなければならず(機械でもできないことはないのだと思うけど堅いでしょうね)、慣れてない人が編むと一発で分かってしまう。蛇がのたうち回っちゃうようになってはみっともないので、やはり力量が現れてしまう。
ということで、仕事をいただきます。
ではありません。ごめんなさい。
完全素挽きの鉄刀木でありました。
TONの好きな素挽きの木質にウェートを移しています。黒檀や紫檀やはとっくの昔ですが、徐々に素挽きに適した木玉材料を試行錯誤して遊んでいます。
鉄刀木は念珠堂ではレギュラー選手になりました。
それにしても沈香の肌に似ているなぁ・・・
沈香油に通したらまがい物で出ちゃうおそれはあるけど、比較してみれば全然違うでしょ。
このとおりです。
ちなみに右側は沈香です。
主玉の緑檀はお客様からの支給品、紅檀は当方で調達なのですが、なくて原木を持っていた玉屋に指定して珠に削り出し。そこまでは割とスムーズだったのに・・・
琥珀の色合わせに案外手間を食ってしまいました。まぁ納得のいく(作り手として)色バランスが取れたのでようやく仕立て上げました。
喜んでいただけるかな。。。
四国讃岐で採れる有名な原石と言えば、サヌカイト(讃岐岩)と思い浮かぶ方はなかなかの通というべきでしょうか。
東京オリンピックの開会式にその独特な特徴ある音が使われたというのはTONも最近知ったことです。
そのサヌカイトに讃岐の有名人と言えば弘法大師のユの梵字を彫り込んだ逸品です。サヌカイトについての石の意味合いは、あれこれ言われているので、あえてここには記しませんが、石のイメージはブラックトルマリンの表情に似ているのかなぁ。とても複雑な黒・・・ですね。
ネックレスから念珠への改装というのは過去になんどかアップさせていただいたが、ここにきて(TONちゃん日記のせいでしょうか・・・)お持ちの念珠を他宗派の形に直すご依頼がどっこいどっこいの盛況を見せています。他宗派といっても片手念珠にしてねということなんですが。その一例です。
曹洞宗の本連をお孫さんのため?に二連作りたいというご依頼。
男女それぞれに作らせていただいた。
房色を変えるだけで表情はガラっと変わります。
親玉がないので、せっかくなので水晶でお仕立てさせてもらいました。
こちらは、やはりお手持ちの日蓮宗の本連。
男のお孫さんのために片手に。
本連の念珠は、5~7mmたまを通常使うので、片手の念珠にするのはちょうど良い大きさといえばそうなのですけどね。付ける房は正絹の房を用います。人絹だと、後々嫌になってくるのが目に見えていますので(癖がつくと直らない、水に濡れると縮むなどなど)。なので基本は正絹を付けさせていただいています。
同じ石でも仕立て一つでまったく印象が異なります。
ここでは頭房だけですが、手鞠房や紐組みにしてみれば、これまた印象が違ってくるんです。面白いですよね。
TONちゃん日記上に繰り返し投稿しているせいなのか・・・知らないけれど、ここのところ、立て続けに「ネックレスから念珠にして!」
というご依頼が入る。
以下はその一例。
原料はといえば、アベンチュリンのグラデーションネックレス。
これを使って片手二連を作って欲しいとのこと。
グラデーションって案外めんどくさいのだ。でも糸が切れたりして崩れていないから検討はつきやすい。
で、男性用と女性用二連となりました。
で、完成です。
今度はメノウのネックレス。
で、こうなりました。
次にご依頼頂いている宿題もおもしろい。
日蓮宗の8寸を二連から片手一連を作るのと、臨済宗の本連から片手二連作れというご依頼。
ちょっと足りないパーツが出るけれど、そう難しい仕事ではない。
使わないほうが可愛そうですからね。。。