勾玉のストラップ

紫金石の勾玉もあとわずかになってしまった。

銀の紐を組み合わせることは少ないけれど、僅かならばそれもありかな。

玉が揃わないので。。。どうしようかな。

みてのとおり沈香の大平玉。

念珠の玉屋さんがコツコツ貯めていたそうな。

本当は大平の天台を作ろうとして。

でも・・・

でも・・・・・・

でも・・・・・・・・・・・・・・・・

いい玉ができない。んだと。。。

沈香木は切ってなんぼのもの。

切り開けてみないと、中がどうなっているかわからないから原木のまま切らせなくなってしまった。リスクをおかしてまで珠に挽かなくなった。リスクを持ちながらも挽いて、留まった玉がここまでだったのだとか。

やっとここまで揃ったけど放出してしまった。
というわけでTONの手に。

でもどうしよう・・・・・

TONのところで球が揃うのを待っていようか・・・

こんな腕輪にしてしまおうか。。。。それでも10万円はしちゃうもんな。。。

バラ貴石

上の仮スゲの玉が最近のもの。
下の玉が以前の玉(玉見本のため非売品にしている)。

上の玉でもさらに最近のものと比べると格段に違うのだが、ピカイチのものと比べてしまうと、これだけ差がよくわかってしまう。

いいものを見ておかなきゃいけないなと、つくづく理解できる。

つくろうと思ったらあまりに玉にばらつきがあるのが分かって、発色の悪いのを除けていったら、結局二連しか製品にできなかった。かと言って悪い玉で作るわけにも価格を転嫁するわけにも行かない。

納得のいくものを作ろうとすると、別のところで納得がいかないものだと思った次第。。。

こういうこともします。

あまり話題にならないのでこんなことも玉の精度として考えます。

二枚の写真です。

似たような玉ですが、違いが分かりますか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鋭い!

そうです。上の写真は蛇がのたうち回っているようにカクカクしてるでしょ。
玉の真ん中に穴が空いていなくてばらつきがあるということ。
日本国内で玉が削られて作っていた時はまず使われなかったものですが・・・

下の写真は緩やかなカーブはあるもののカクカクはありません。

緩やかなカーブは、通し糸に使っている撚り糸による自然なカーブ。
玉としては真芯に穴があいているということです。

こんなところにも念珠って制度が求められるものなんですよ。本当は。

改めて見ると手の込んだこと。。。

臨済宗の装束である。

臨済宗の装束ならば通常は朱赤を使うところだが、住職のご要望で、お持ちの衣の色に合わせるということで同色とし、しかも細い絹糸(上本糸)を利用してしなやかさを見せたいとのこと。
撚りのかかった霧房用の太い糸を通常は使うのだが・・・そのほうが楽だし少ない糸でボリュウム感も出るのだが・・・・

どの程度の本数を使うのかは、握った感触で決めてしまうのだが、せっかくだから本数を数えてみることにした。

「ちゅーちゅーたこかいな。ちゅーちゅー・・・」とは数えない。

123456789・・・・・・・と数える。

途中紛らわしいことになってしまうから、結局このほうが速い。

以外に多い。800本を過ぎてもまだ半分に行っていない感じ。

1000本・・・・1300本・・・・1500本・・・・超えちゃった。

1677本。奇数になることはないから、数え間違えているのは確か。

ふ~ん。6寸の房長さにしているから18cm×1677本=30186cm≒302m
302m×4房=1208m
1.2kmの長さの絹糸を使用していたということ。。。

まだ軸糸を編み込んだ長さは加えていない。
なかなかでしょ。念珠って。。。。

なかなか面白いな・・・


お預かりしたチベットの念珠。

日本の形にということで、はたと考えたのが弟子玉に使う玉が足りない。

真言にするには20玉必要だし・・・

ということで、華厳宗の古い形の念珠。

もともと付いていた6玉を表房側に寄せて反対側には編込みを長くして房をつけよう。

ということでこうなりました。

山サンゴの赤も結構おもしろい表情していたのですけどね。

清月菩提樹の玉を出して色をじっくり合わせ入れ込みました。

なかなか面白いな・・・・

今は難しいんだ・・・・

過去随分多くの羅漢彫りを施した念珠を製作販売してきた。

何種類に及ぶんだろう。素材も、彫りの練度も、精巧さもことごとく異なる玉を好き好んで入荷しては制作し続けてきた。

羅漢彫りではないけれど、骸骨の彫り物は京都に職人がいたが、ついに作れなくなった。

その替わりに一見すれば、そうとわかる海外の骸骨彫りの粗悪品が我が物顔でまかり通っている。

羅漢彫りに関しては、昔から中国のものが主流だったが人件費の高騰や諸々の事情で入手が難しくなりつつある。

精巧な彫りのものから消えていくのはちょっと寂しい気がする。

たまに持ち込まれた当店の羅漢彫り。

残念ながらもう入らない。
でも割っちゃったという。

どうしよう・・・・

しかたない、腕輪に使用していた主玉から抜いてお直しさせてもらった。

でもこれからはどうしようかなぁ。。。。

沈香も僅かになってしまいました・・・寂しいぃ・・・・

沈香も手持ち材料が少なくなってきました。
見栄えのするものしか残していなかったので、よもやこれほどまでに品薄の時代になろうとは思いませんでしたからね。

新しい木を切るのは、割ってみないとわからない山師的な部分があるので、なかなか踏み切れないし・・・あまりにも高額にするのは忍びないしというところです。

一連一連が愛おしくなります。

ブータンの生地を使用した念珠袋に収めさせていただきました。

なんだかとーーーーーってもいい。

こういう配色はなかなかないですね。

ピンクファントムとカイアナイト

最近念珠のアップが少ないことに気がつきました。

まあ仕方ないといえば仕方ないのでありますが・・・

ちょっと珍しい玉が入ったので久しぶりにアップです。

ピンクファントムのブレス念珠。

8mmと決して大きい部類の玉ではありませんが、だからこそ、その形状の中にファントムの特徴がよく出ているところに価値があります。

そして、

カイアナイトのブレス念珠。

どちらもパワーストーンの世界ではオーソドックスな石ですが、念珠業界ではまだまだ珍しい石というべき分類に入ります。