春には春らしく・・・

インカローズのハート&ハートにルビーの二天です。

インカローズも発色の良いピンク。

春を感じませんか・・・

TONはキャンディーズの春一番が脳内に密かに流れます。

まだまだ

相変わらず海外製が多い(ますます多くなっている)念珠の世界です。

主玉に使う玉は制作方法に慣れてきているためでしょう、穴の小さいこと、穴周りの面取り、色の均一さ、表面の最終研磨、石の照り、を除けば(ほとんどじゃないか・・・)だいぶよくなってきてはいます。

ですが、親玉の制作には特殊な技術が必要になりますため、どうしても磨ききれません。


透過性のある石だと、穴内部が白濁して見えてしまうので磨いていないのがよくわかります。


この箇所ではあまり切れないのだけれど・・・
切れちゃいます。

白檀ネックレスオーダー1点

白檀般若心経彫りの玉を入れ込んで創って欲しいとのご依頼でありまして、長さも決まっているのでワイヤーでの仕立てと相成りました。

玉の大きさと長さが決まっているので、頭をすり抜けることは無理となれば、金具(シルバー)留めにさせていただきました。

こんな感じです。なんとなくまとまりましたね。

二重巻きにすれば、腕にも付けられそうです。

仕立て直し

以前はままあることだったが、最近は先祖からの宗旨をなにかのご都合で変更される方が増えたように感じる。
嫁がれる時にご実家から持ってこられたお念珠を嫁ぎ先の形に変更ということとは別に、お墓の移転に伴うことで、身近に引き受けていただいたお寺が違う宗旨だった、今までの宗旨が気に入らないなんていうことも時たまあるにはあるが、お墓の改葬にともなうことでという例がとても多い気がする。

こちらは日蓮宗の信者さんだったが浄土宗に変更というご依頼で仕立て替えをさせていただいた。

立派な星月菩提樹みかん玉の八寸、尺〇寸の念珠。

浄土宗にはみかんたまはほとんど使用しないのでちょっとイレギュラーのたま数にするしか方法はなかったのだが、百万遍をするわけではないし、そこそこの形が取れればということでさせていただいた。

一気にばらすといっても使える玉とそうでない玉があるので手間はかかってしまう。


こっちのたまはこっちの間玉にいれて・・・・親はこれ、二天はこれ・・・・
とやっていると、3倍以上の時間を食ってしまっている。


なんとか仮組までこぎつけた。
であとは下がりの仕立てを取り付ければ・・・・


かんせーい!

オーダー2点

白檀サーマインドで2L玉を使用しました。

かなり良い彫りのものです。

今、残念ながら作れないんです。

象牙・・・・?ん?

かなりいい色になっています。

アイボリー色。

ちなみにWikiで調べてみると・・・

アイボリー(ivory)は、色の一つ。アイヴォリーとも。(アイボリーは象牙(象の門歯)のことで、象牙の色がこう呼ばれる。
淡く黄色がかったやや灰味の白色。クリーム色をさらに薄くしたような色である。云々・・・

と、なっていて、アイボリーの単語そのものが象牙から来ているわけで、「アイボリー」といえば象牙だよと言っているようなものです。

が、この素材は象牙ではありません(キッパリ!)

象牙椰子(やし)です。

今でも高級ワイシャツなどに使われていると思いますが、ボタンの材料に使われるヤシの木の一種です。

似ているといえばこれほど似ている・・・素材もないでしょう。

質量も、質感も、照りもよーく見ると縞々まで見ようによっては見えるのです。

ちなみに・・・
ラクトという動物性タンパク質(要するに牛乳)を化学処理したラクトという素材もありますので・・・お気をつけあれ。しっかり縞も入ってますからね。

オーダー1点

曹洞宗尺二の末房仕立てです。

ありふれている星月菩提樹ですが松房しかもエンジ色というのも
ちょっと珍しいかな・・・