ちょっと仕立てを違うだけで

羅漢彫りのトラメ仕立ての三種類。

青トラメ
赤トラメ
黄トラメ
以上三種類それに合わせて組み紐の色も若干の違いを出してみた。

ほんのちょっとした変化なのだが、趣が全く異なって見えるから面白い。

上ガーネット切子

ガーネットにもじつはランクがさまざまあります。
ざくろ石という別名のように熟れて今にも落ちそうな赤くなった芳醇な赤。

透明感のある爽やかな赤色がやはり命でしょう。

真実・友愛・忠実・勝利の石です。

オーダー二点

紫水晶を軸にして玉のチョイスを考えました。

水晶100面カット、マダガスカル紅水晶、爆裂水晶、切子平玉、紫みかん玉とご注文いただいた方を思い浮かべながらのチョイスでした。

紫水晶をラベンダー水晶に置き換えて小さい玉にて仕切り直しました。

大きさの比較です。

直し

念珠の修理は案外多い。

多くの仏壇屋は外に修理依頼をするが、念珠師のはしくれとして接客の合間を縫って自分でなおす。お客様の視線も気になるがそんなこと言っていられないもんね。

ただ、複雑なレイアウトのものは大変・・・

レイアウトを決定するのについ・・・こだわりが出てしまい、小一時間かかってしまう時もある。

とても・・・商売とは・・・言えない・・・かも。

ラリマーの逸品

ご存知ラリマーですが、通常は丸玉ばかり。

めずらしいみかん玉のラリマーです。

水晶など別のみかん玉と合わせてみてもおもしろいかもしれませんね。

水晶腕輪オーダー3点


左がみかん玉の108腕輪。  右が4mm玉を使っての腕輪。

腕輪念珠を108玉に仕立てるとどうしても大きくなりすぎてしまう。
大きさを気にしなければたまが小さくなりすぎて華奢になってしまう。

ほどよい大きさに調整したい思うので、3.5mmのみかん玉の俵型のものを選んでの制作。

みかん玉だからボリュームがあるので腕にした時もそれほど違和感はないと思う。

水晶切子の多色玉で腕輪念珠を制作。

木玉の限界

よく写らなかったのだけど、星月菩提樹の本連の使用後の状況。
インドの黒目のはっきりした菩提樹を使用した本連念珠で、玉はしっかり乾いたものを使用したのだが、首にかけられて数年経つと(たぶんほとんど外されなかったのだろうと思う)首に当たる部分は黒に近い飴色に、そうでないところも汗に侵蝕されるのだろうか玉の油脂分が抜けてカサカサになっていた。気を付けないと玉のひび割れにつながる可能性が高い。

元は植物の種子である以上、水分は着いたら乾拭きが基本。
以前、「滝行にも使ったよ」と、ある修行者の方から見せていただいた星月菩提樹は、歴戦の勇士のような様相を呈して黒光りする琥珀の玉のように蜜で拭いたようで半透明の肌を持ちすこぶる固く締まっていた。乾湿を繰り返しよく手入れされていくことで蝋化するのだろうかと想像させられたものだ。

TONがこの仕事を始めた頃は、今の3倍はしていた星月菩提樹。

いまでこそ安価になってしまったし、菩提樹の代表選手の星月に対する認知度はあまり高くないのだけれど、念珠として玉のさばき、使いやすさを考えればこれほど使いやすい素材もないのになと現在の評価には多少不服を禁じえないTONのである。。。