テグスは、なしね。。。

ネックレスから念珠への仕立て替えです。

意外に多い注文です。

でも・・・
ネックレスは嗜好品。念珠は法具であり実用品。

そこに制作の違いが出ます。

特に真珠と珊瑚は穴がすこぶる小さい。

この細い穴に通す糸はありません。
しかたなく魚釣りに使うテグスを使用せざるを得ないのですが、強いようでいて案外脆いのです。漁師さんがテグスをバチンと歯で噛み切るシーンを目にしませんか。
なにかの拍子でもろくも切れる。切れるとすべりがいいのでサーっと流れてしまう。
なので、テグス使いでも綺麗に念珠に仕上げる方法は編み出しているものの、極力それは勧めたくないのです。

で、途方も無い時間が掛かりながらも、今日も普通糸での通しにチャレンジするわけです。

ちょっと仕立てを違うだけで

羅漢彫りのトラメ仕立ての三種類。

青トラメ
赤トラメ
黄トラメ
以上三種類それに合わせて組み紐の色も若干の違いを出してみた。

ほんのちょっとした変化なのだが、趣が全く異なって見えるから面白い。

上ガーネット切子

ガーネットにもじつはランクがさまざまあります。
ざくろ石という別名のように熟れて今にも落ちそうな赤くなった芳醇な赤。

透明感のある爽やかな赤色がやはり命でしょう。

真実・友愛・忠実・勝利の石です。

オーダー二点

紫水晶を軸にして玉のチョイスを考えました。

水晶100面カット、マダガスカル紅水晶、爆裂水晶、切子平玉、紫みかん玉とご注文いただいた方を思い浮かべながらのチョイスでした。

紫水晶をラベンダー水晶に置き換えて小さい玉にて仕切り直しました。

大きさの比較です。

直し

念珠の修理は案外多い。

多くの仏壇屋は外に修理依頼をするが、念珠師のはしくれとして接客の合間を縫って自分でなおす。お客様の視線も気になるがそんなこと言っていられないもんね。

ただ、複雑なレイアウトのものは大変・・・

レイアウトを決定するのについ・・・こだわりが出てしまい、小一時間かかってしまう時もある。

とても・・・商売とは・・・言えない・・・かも。

ラリマーの逸品

ご存知ラリマーですが、通常は丸玉ばかり。

めずらしいみかん玉のラリマーです。

水晶など別のみかん玉と合わせてみてもおもしろいかもしれませんね。

水晶腕輪オーダー3点


左がみかん玉の108腕輪。  右が4mm玉を使っての腕輪。

腕輪念珠を108玉に仕立てるとどうしても大きくなりすぎてしまう。
大きさを気にしなければたまが小さくなりすぎて華奢になってしまう。

ほどよい大きさに調整したい思うので、3.5mmのみかん玉の俵型のものを選んでの制作。

みかん玉だからボリュームがあるので腕にした時もそれほど違和感はないと思う。

水晶切子の多色玉で腕輪念珠を制作。