翡翠色比べ

いい本翡翠(ビルマ翡翠)が手に入りました。

どうでしょう。
一番左の玉は比較するとよくわかりますが、隣の玉は手持ちで一番良い色合いのものだったのですが、それをもはるかに凌いでしまいました。

天竺菩提樹の解剖

天竺菩提樹、切ってみたことはあるでしょうか。

スパ!

内部はこうなっています。

正しく種ですね。

種子内部の胚芽部分ここが虫には美味しいということです。
虫に聞いたわけではありませんが・・・・

そこに正絹糸が通っていれば、さらにおかずが増えたようなもの。パクパク食べて糸切れの原因にもなります。

天竺菩提樹の虫対策は大事なことで、防虫のためにナフタリンなどで虫を寄せ付けないようにと涙ぐましい努力もありましたが最近は、玉穴に別木のチューブを差し込んで余計な突起は玉のカーブに沿って削る特殊加工が編み出されました。

さらに進んだところでは、玉を空洞にさせない。
つまり天竺菩提樹のムクの玉。という昔なら信じられない玉が生まれました。

それが下の写真です。

ムクの天竺菩提樹片手とご参考までですが天竺菩提樹の香合です。

12mm程度の玉ですが、胚芽を除けば空洞になる天竺菩提樹。
種の肉部分でこの大きさの玉を削りだすということは、かなり至難の業になります。

天竺の香合が写っています。
これとてかなり大きい玉ですが(笠部分は削っているので丸くなります)、もっと大きい「種」でないと12mm玉なんて・・・親玉にいたっては14mm。
こんな大きさの玉なんてとても削りだせません。

最近は虫対策として、こういう天竺菩提樹も製作されるようになったということです。

笑っているの?泣いているの?

だいぶ以前に売り切ってから入荷していなかったのですが・・・

なにやら、どこかの仏壇屋さんで喜怒哀楽念珠とか命名して販売されたようで、問い合わせが来るので、緊急入荷しました。

素材はオリーブの種。その輪切りです。


まあ・・・

いろんな顔に見えて・・・

面白いですが・・・

仏教で・・・・

喜怒哀楽・・・・か・・・

ということです。

ルチール片手


平玉の54玉片手と腕輪。
全てルチールの上品です。

もとはと言えば・・・・


これが原型。

でもね・・・
仕上げた念珠を崩すのは心が痛いのです。本当は。

自分が創った念珠であってもそうでなくても。
職人はまごころ込めて結上げ、形創るのですから・・・・

金額どうこうは二の次の話し。

だから決して本意で崩しなおすのではないのです。