お客さまからのご依頼で考えてみた。
石の意味合いを考え、同時にかわいらしさと合わせるとこんな風になった。
特注での製作、試験的に創った念珠などなど。
お客さまからのご依頼で考えてみた。
石の意味合いを考え、同時にかわいらしさと合わせるとこんな風になった。
最近は新しい種類の玉が巷にあふれる。
パワーストーン関連の店が飽和状態になるほど雨後の筍のごとくであるし、いや、ピークは過ぎたかな。それぞれが凌ぎを削って新たな原石を見つけては、流行らせ消えていく。石の寿命は永遠なのに、人の色香に惑わされて流行病のように打ち上げられては消えていく石たちがかわいそうでならない。
おっと、、、そんなことを書こうと思っていたのではなかったのだ。
久しぶりにきれいだなと思える石が手に入ったので、速攻仕立ててみた。
アマゾナイト。希望の石の名にふさわしい冴えて発色の良い空色。昔は天然トルコでも手に入ったけれど、とてもとても今は・・・はい。無理です。
知り合いから沈香をいただいた。
といっても養殖?・・・栽培もの。もらって半年間机の上にほっぽらかしている。
昨日久しぶりに手に取ってみた。
濃厚な香りではないながらもしっかり実用に耐えられる香りを芳香する。焚くとさらにいい。
この沈香が通常のものと違うのは、栽培して作られた沈香であるということだ。
香り成分のある部位の厚みが表皮あたりだけなのだろう。
まだこの薄さだ。
残念ながら玉にはできない。
10mm厚みの沈香が部材として可能になれば、市場に出るようになるだろう。
でも、でも、旧沈香はさらに高くなるかもね。天然物とか言って。
残念ながら修験道は若い時にやりたいと思いつつついにその縁をもてなかったTONです。が、他のことと同じで(巡礼に行きたくても見送りばかり、坊さんのお誘いを受けながら真言宗も曹洞宗も、天台宗も行けずじまい・・・)どういうわけか直前にダメになっちゃう。
おまえはシャバで修行を積んで来いということなのだろうと現在に至るTON。
おかげで、念珠のお直しなら負けないよ(あ!そこがいけないのか・・・ナ)回峰行者用の大平も随分作らせていただいたけど、山に入って切れたらどうするのかなと思いながら、絶対切れないお念珠を頭に描きながら、他業界を探し回って切れない中糸を見つけたこともあった。職人泣かせの糸だけど、ちょっとやそっとじゃ切れないの。
修験の刺高念珠だけど、この部分はさすがに手直しせざるを得ません。
一時間もあれば御の字で、今日の行に必要と思ってすぐに直させてもらった。
またまた衝動買いをしてしまいました。
白檀が印度白檀である事もそうですが、羅漢彫りの手の込み具合につい手が出てしまった次第です。。。
12mmの白檀丸玉の中に羅漢様が彫りあげられています。
通常と違うのは、表面ではなく二重構造になっている中子のみに羅漢彫りがされています。
と言うことは、中子がくるくる回転するということです。
以前から興味がありながら入荷しなかったものの一つに糸魚川翡翠があった。
気にはなって時々玉屋さんの手持ちを見たり、展示会などで高級品を扱うブースに顔を出して、実物を手にはとってみてはいたのだが、手元にビルマ翡翠が売るほどあるのに・・・、と思うと躊躇してしまい、早々に尻込みしてしまっていた。
が、つい、出来心で入荷してしまった。
入り組んだ色合いの様が何とも言えずいいのだ。仕方ないな。これは。好きなものは好きなのだから。石との出会いは一期一会だから。
お直しでお預りする念珠を見ているとそのたびに勉強になる。
糸は何故切れるのか。どこで切れるのか。どういう使い方をしていたのか。どういう材質なら良いのか・・・etc.etc
お寺ものは、在家ならまず擦ることはない水晶ものでもきちんと数珠らしい跡がつくほど擦ってくれるおかげで玉の当たり所がよくわかる。これは結構糸との関係がよく見えて重宝する。
へ~って思うところが減る。宗派ごとに比べられたらまたおもしろいだろう。天台の平玉の水晶でも過去に直した玉の状態も写真に撮っておけばよかった。
念珠の制作、修理が可能ということは、いろんなことにも応用が可能ということで・・・ネックレスは日常茶飯事として、根付紐(江戸時代の秀作をだいぶ見させていただきました)、羽織紐(着物を持っていないのに)、タンス飾り(古い房の形状が残ります)、特殊結び(これはもう勉強です)、etc、etcいろいろやってきましたね。で、今回は小型印籠の飾り紐。まるで念珠つくりです。房までついてますからね。
実に実に勉強になります。
ネパールものかと思うけど、臨済宗の形に仕立て直し。
素朴でいいのだけれど、穴ぐりも素朴である意味大変。
完成。
木玉もとても素朴。
完成。水晶仕立てと瑪瑙仕立てにしました。
この世界に惹かれて何が面白かったかといえば水晶に惹かれた。もちろん他の石例えばジェードを原石から玉に挽いていく過程の面白さや、珊瑚の魅力、マラカイトの不思議、瑪瑙の七変化さ、数え上げたらきりがないけれど、めぐり巡ればやはり水晶に還る。
無色透明な水晶に最大の魅力を感じてやまない。
下の玉はもちろんおんなじ白水晶だが、演出効果を狙って糸の色合いで七変化させている。写真だとうまく表現できないのが残念だけど、何色にでも染まる白水晶は、作り手の意匠が気持ちいいくらいに出る。
中間色を多用しているのが、強い色を入れれば、水晶が発色する色となっていろんな表情を醸し出す。
偶然の産物が生まれる。そこが楽しみだ。