ルチール


最近は、男女の別なく、特大の玉に魅せられる方が多いように見受けられる。

この写真の玉とて本来、男性用の22玉に使用する12mm玉強の大玉のルチールを使用して仕立てている。

石の表情が気になりだすと、小さい玉では飽き足らなくなるのかもしれない。
なんたって、大きい石は奥行きを感じさせてくれ、よくよく覗き込んでいるとその中に小宇宙を発見するからだ。
そこに吸い込まれんばかりの得も言われぬ深みを感じる。

何億年と地球の息吹とともに地下深く僅かづつ僅かづつ成長してきた石が今!自分の腕にある。
というのは、ちょっと視点を変えて考えてみるとなんとも不可思議な事実であり、なんと千載一遇の出会いであろうかと、思えてしまうのは僕だけだろうか。

改装

日蓮宗から真言宗へ

ここから必要な玉を抜いて、親玉(日蓮宗は大きいので)と、つゆ玉(形が違うので)を交換して、五色紐に赤中糸に仕立てる。

とこうなるのです。

持ち込み

手挽きの龍眼菩提樹の持ち込みです。

お子さんのためのお守り用念珠なのだとか。

印度ヒスイの親玉、二天を組み込んで・・・っと。

あとは編込みと房付けで終了。

生メノー+アクアマリン

オーダーで製作させてもらいました。

生メノー(白メノー)主玉にアクアマリン親玉、四天。
露玉はソーダライト。

最近アクアのきれいな道具が入ってきています。
こんな組み合わせもきれいですね。

緑檀の念珠

幸福を呼ぶ木、緑檀。

この素材で浄土真宗のお念珠を製作しました。

いつもは○○仕立と言って、親玉、四天、露玉を別石が多くなりましたが、こうやって四天のみ別石というのもすっきりしていいものです。
以前はよく創りましたょ。

緑檀の真宗八寸・紫水晶四天・正絹頭房藤色

ガーネット四天・古代紫色

同仕立・房藤色

緑檀は別名命の木とも呼ばれ、幸福を呼ぶ木として中南米にて珍重されたそうです。
また、魔除けの木とも考えられたと聞きます。

天竺のみのブレス


尺三玉を使用しているので、以外に内径が大きくなります。
女性の手ならこれでも大きいかもしれませんが。