オーダーで仕立てました。
特注での製作、試験的に創った念珠などなど。
オーダーで仕立てました。
びっくり。
10mmを越える大玉なのに、シリコンゴムが細すぎるので本当に驚きました。
しかも・・・
このつなぎ方(一本の糸をターンさせて結んでいる)だとゴム1本で持たせているのと変わらないのです。
一本が切れると、もうスルスルと切れてしまいます。
どういう理由でこういう結び方をするのだろう???
訳がわからない。
松房の切り房を作ることは以外に多い。こと
頭房が主流の現在ですが、切り房もなかなか情緒があって美しい。
意図のさばきがきれいに見えるのだ。
ただ、切り房用の糸を使っても切った糸口がほつれてくるのが欠点。
それを差し引いてもきれいな動きが魅力的。
正絹糸を何本かそろえます。
適当なボリュームになるように折り畳みます。
畳んだ糸をあらかじめ編みこんでおいた本体に取り付けます。
ほらね。
切りそろえてはい終了。
さすがに重い。
その重さを勘案して中糸を決めないと。
280gもある。
水晶やトラメ石などの通常の石の九寸天台で110gだから、3倍強だもの・・・
大平天台や大玉の場合は特に慣らしが必要。
糸が玉に慣れるまで、急な曲げや擦りは慎しんでほしいな。
よく念珠袋に入れたり、手にかけるとききついと無理に曲げちゃうものね。
珊瑚の素材は良いのに作り方が滅茶苦茶。
珊瑚の取引は「匁」つまり重さで取引される。
だから糸穴が大きいと重さが軽くなる。
同時に、ネックレスの場合は玉がぶれる。
それを嫌ってか穴がすこぶる小さい。
撚ってある太い糸が念珠用の糸。
比べて現状の糸は木綿の糸を数本通してあるだけ。
切れないわけがない。
あっという間に切れる。
崩してみると、いたるところに接着剤を多用している。
ボサにまで使用しているのには驚いた。
糸が穴の中で張り付き穴を塞いでしまっている。
これはきつい。
出来上がってしまえば同じように見えてしまうから始末が悪い。
餅は餅屋に任せて欲しいな・・・と思うのは今の時代無理なのだろうか・・・
一方はこう。
もう片方はこう。
同じ玉なのに入口と出口の穴の大きさが異なる。
海外製品にはよくあること。
それをカバーする為に糸が細くなる。
簡単に切れる。
しかたない。穴を広げる。
できる事は何でもしないと紐が通せない。
ネックレスは、首に付けっぱなしにしておくと皮脂が溜まる。
皮脂には細菌の拠り所になるだろう。
だから、歯ブラシなどで玉と玉の間をこするだけでも取れるのだから、メンテナンスは大切だと思う。
糸の寿命にも関わることだしね。
玉の入れ替え完了(総数6個)。
天台宗9寸です。
丸玉は尺玉(6mm)です。