手元供養ということ

この九谷焼の美しい入れ物はなんでしょうね・・・

お骨入れでした。

ね。

分骨用としてもまた、ペットのお骨入れとしてもご使用頂いています。

少し前までは散骨があまりにも現実からかけ離れた供養の方法と絵空ごとのような状態だったものがここに来て相談されることも頻繁というほどでもないけれどお答えできないといけない状況になりつつあることも現実です。

特に相談されることが頻繁になったのは、お嫁にこられご実家に後継がいらっしゃらないというケースです。
家の制度が法律の中から消え、戸主という考えがなくなった現在も習慣としては続いている日本の制度の矛盾が先祖供養ということにまで口を出してきているのです。

後継のいない家はご先祖のお守りは継続することができず消えていきます。
お嫁に行かれた方の総研にかかってくるわけで、お守りしていたお寺さんも柔軟なシステムが要求されていかざるを得ないわけです。

なんだか隔世の感があります。

十三仏

十三仏をかけてご先祖を供養することがとても少なくなったように感じる。
初七日、二七日、三七日・・・・三三回忌までご先祖の魂を供養する風習ってとても美しい日本らしい心お顕れと思うのだけれど・・・・

新盆見舞い

今年はなんて多いんだろう・・・

関西では当たり前の表題になるのでしょうが、関東ではというか当店では10件に1件程度しかなかった「新盆見舞」の表書きがすこぶる多いのです。

お香を送ることも年々増えているようでありますが。

可愛いいお地蔵さま

蓮台には水を貯めることができる。

コールドキャスト(石の粉を樹脂で固めた素材)のお地蔵様。
かわいい柄杓がついているので、水供養に使える。

これはTONの主観ですが・・・・
仏像で一番大切なのは、手を合わせ易いかそうでないかというのが選ぶ基準にしている。
どんなに名の通った仏師の作だろうが手を合わせるのは「私」。
だから、第一印象をいつも大事にしている。

今回もそうなのだ。
一見するとかわいいだけのお地蔵様に見えてしまうのだが・・・・

ところがどっこい、合掌している立ち姿には、威厳と趣きが備わっていた。

合掌すると、本当にその人の精神性が出てきてしまうから面白いと思う。
作る人間の対象物にも同じことが言える。

まして、祈りの対象となるのだから、何かのフレーズではないけれど、そこ大事なところ。なのだ。

季節です。

早いものでもう盆提灯をディスプレーするような季節となりました。

寒い寒いと言っていたのに・・・・
早いですねぇ・・・・・

月遅れのお盆の地方の方には、輪をかけてピンと来ないかもしれませんね。

TONもそう思いつつも、出してしまいました。

でも5月にお求めになられたお客様もいらっしゃるので、トンチンカンなことでもないようですが(^^;

火が入ると提灯はいいですね。

おもしろい写経紙

高野山から送っていただいた。
高野山1200年記念大法会にあわせた
訪中参拝団が企画されているとのお手紙が添えられていた。
その御一行とともに青龍寺などに写経を納経するので、どうですかということで、教報と一緒に送られてきたのだ。

よく見ると、書式の違うのが一部まぎれていた。

見たこともないひらがなの写経紙だった。

へ~~おもしろいな。。。

子供に書かせるには丁度良い。

それこそ字の練習にもなるし。

おもしろいなぁ。。。

甘茶のお香


よく言い表しています。

で、甘茶香のご紹介。

4月8日ははなまつり。

つまりお釈迦様がお生まれになった、お誕生日です。

キリスト教のクリスマスがあるように、仏教にも花まつり、ムズカシイ言葉では潅仏会があります。

お釈迦様のお生まれになったとき、甘露の雨が降ったという故事にならって、多くのお寺さまでは、甘茶をたらいの中に立っているお釈迦様の像(天上天下唯我独尊のスタイルの赤ちゃん像です)にかけてあげますね。

その甘茶づるを粉末にして練りこんだお香があまちゃ香です。

シナモンに似た甘辛い甘茶の香りが気持ちよく漂います。

そろそろ季節

もうこういう時期が近づいてきました。

喪中はがき(TONも出さないといけない・・・)が届く季節。
日本は何かしらの形でお互いの実情を分かち合える機会、チャンスを与えられているよい国ですね。

知らせを受け取った時のリアクションに困ることもままあるのですが、基本は相手を気遣うことが根底にあれば、今の時代は許されるのではないのだろうかと思っております。

日本薫物線香工業会から、こんな小冊子が配られました。

ご参考までに。

久々に

関東ではあまりお目にかからないと思うのですが、関西にお嫁にいかれる方が結納の品のひとつとして、またその前後に嫁ぎ先のお仏壇にお供えするため、つまりはご先祖様に「末永くよろしゅうお願いいたします」との心を供えるために慶祝用のお線香をお持ちします。

この仕事を始めた頃、本当にカルチャーショックを覚えました。

箱は朱色の漆箱。
かけ紙は紅白。
金銀の水引。

なにより嫁ぎ先のご先祖に挨拶する。

ということに、結婚は当事者同士の同意だけで済む現在の民法のもとに生まれた戦後っ子の僕らの世代には、なんと奥ゆかしいと思しもしたし、婚姻には家と家の結びつきなんだという考えが残っていることにどこか心地よい、ホッとした思いで受け止めたことを思い出します。