遅々として進まない

古い愛車をレストアしている。

去年からそれなりに乗れる状態にはなっているのだが、中途半端なのだ。

まずタイヤが違う。
本来レーサーだからチューブラタイヤを履かせるところなのに、
重いWOのタイヤをはいている。
回転部分は軽くなければならないのだ。

チェーンリング(前のギヤのこと)が違う。
この自転車を昔、一時的に人に譲ったときトラック競技用のシングルに
付け直したのだ。すっかり忘れていた。

だからシャフトも短い。

それを忘れていて、アウターのギヤも留めピンも合わせて入手し
ダブルに戻そうとしたら、ギヤがフレームに当たってしまって使えない。

じゃあシャフトを長い物に変えないとと思ったら、
今は絶版になってしまって通常では手に入らない。
ガク。時代の移ろいを実感。

で、オークションの手助けを借りることにした。
が、これが問題なのだ。

実に実に締め切られる時間が、ほぼ夜中ときている。

僕は起きていない時間なのだ。
正しく言えば、
起きていないじゃなくて、起きれないのだ。
今朝になって昨夜狙っていた二件をやりすごしてしまった。
ブヒーン
出物だったのに・・・。

ということで、シャフト待ちでぐずぐずしているのだ。
このままじゃ夏になっちゃうよ・・・

秩父のお開帳は逃げないと言うものの
歩きやすい季節がある。
お開帳で人の多くなる前、2月に廻ろうと思っていたのに・・・
思わぬ布石を喰らっている。

浅草の今日の空

すっかり春めいてぽかぽかだ。

人力車に乗って風に打たれるのも気持ちの良い季節。

それにしても何台来るの?

見える台数+2台でした。全て外人客でした。
それにしても多いこと。

風情

環境アセスメントに関する説明会は去年のうちに終了し

いよいよ最終調整の説明会かな。
新東京タワーも見えてきました。

基礎の試掘の進めているし、
真綿で首を・・・ ではない・・・、
いよいよ槌音が聞こえるようになってくるのかな。

東京は再開発でめぼしい町はどんどん生まれ変わっている。
初めて東京に来たときは、江東、墨田、台東、葛飾・・・
下町情緒でもそれぞれ微妙に違っていた。
風情と呼ばれる得もいえぬもの。
都電もなくなり、再開発されて金太郎飴みたい。
どことなく白々して見えた。

なくなってしまえば、何の不思議もなく
「昔あったねそんな」のくらいに「風情」って失いやすいもの。

押上、京島、業平の町々もどこにもあるような、
きれいな、画一化されたデザイナーズ街路に変貌してしまうのだろうか。
下町の路地。くもの巣を張り巡らしたようなごちゃごちゃ感は、
どんどん整理されていくんだろうなあ。

付加価値のつく土地を大手が見逃すわけはないもの。
下町気質まで無くならなければよいが。

わがまま

種字(梵字)曼荼羅が手に入った。
ようやくと言って良いのか、気に入ったものがなかなか見つからなかった。
前に作って欲しいと依頼したものは、
紺地にむらが出ていた。
「印刷だからしかたない」の一点張りで前に進まない。
じゃあ紺紙に金泥で書いてくれと、全くの予算オ-バーになってしまうが
うちを信頼してくれて依頼してくださったお客様を裏切るわけにいかない。
依頼額の数倍になってしまうほどの赤字を覚悟でお願いするが、
書家の梵字見本を待てど暮らせど送ってこない。
堪らず電話をしてみると、「出せません」
「そんなに細かいこといわれるのでは、当方では困難です」
辞退されてしまった。
一度引き受けていながら…僕が連絡とらなかったらうやむやにしたかったのだろうか。
かんぐってしまった。

で、暗礁に乗り上げてしまったのだ。
懇意にしている梵字の大家にお願いすれば話は早いが、折り合わないだろうし、時間もかかるだろう。

実はこんな経験は、しょっちゅうなのだ。
まず自分が気に入らないとだめなのだ。
これはどうしようもない。だから製作側が職人意識が高い人としか長続きしない。
採算だけで仕事をするところ、聞く耳を持たない職人、
呼吸があう、合わないとはよく言ったものだ。
そう考えてみると、僕の周りには、よい縁で結ばれているものだと感心させられるのだ。
だって、視点を変えて客観的に自分のしていることを見たらわがままだもの。
それに付き合わされる職人は堪ったものじゃあないだろう。
それは、わかるのだ。

だけれど、納得いかないものを、施主さんに手渡すわけにいかないじゃん。
後々まで後悔してしまう。

だからまた、わがままを通すことになるだろう。
付き合ってね職人さん。

表装まで全てかけさせ

新商品と言うのか・・・

「勾玉を利用して根付を作ってみようか」

と言う声に応えてみた結果、こんな感じにできました。
勾玉を選んで、
これがまたきれいな石があったので、よけい仕上がりに影響しました。


ね!きれいでしょ!

また、紐の組み合わせ方でこうも違うものかと驚きます。

念珠製作の応用です。

逆輸入

国内の無理解に嫌気をさして海外に活路を求める芸術家。
そして技術者たち。
昔から後を絶たない。

出る釘は打たれる。
一定以上の特出したことは望まない風土。
処世術として友好に働く場合もないとはいえないのも確か。
ただし一度公で認められてしまうと、空気はがらっと変わる。
鬼畜米英が闇雲に親米へ
安保闘争に眉をひそめていた大人たちは何処へ?
性の解放はどこまで若年化するの?
価値観はひっくり返ってきた。

だいぶ前、小学校に通うわが子の教科書を見て腰を抜かした。
書道は書写といい、自然と情緒を育ませてくれる唱歌の激減していて、
若かりし頃、好きだった反体制ソングやら
ニューミュージックが課題曲として顔を見せていた。

形ばかりの歴史の羅列・・・

いったいこの教科書は何人(なにじん)を育てようとしているのだろう。

欧米か?

むしろ欧米人が日本の文化に惹かれて、
バックパッカーよろしく世界から訪ねてきている時代。

日本人は何を伝えられると言うのだろうか。

戦前の日本人の貧しいけれど心の豊かさに胸を打った外国人は多いという。

ご先祖が培ってきた日本人の心象を今の教育で、
どう受け継いでいけるのだろうか。

唱歌が小学校の音楽の教科書から激減し
日本の美しさ、日本の歴史の誇りを日本人が見失っている。

海外でさかんに取り入れられていく日本文化。
気付かんかなあ教育委員会。

SCORPIONSのこの一曲。