日本で失ったもの?

浅草にバックパッカー(リュック姿の旅人)の姿がとにかく増えた。
以前は、木賃宿というような安宿が外人の長期滞在に丁度よいようで、
人気のステイ先となっている。

そんな闊歩する姿が目に付きだす頃から、
わが店にも外人の来店が確実に増えた。
多いときには一日の来店数の半分以上がアジア系も含めた外人客という日もある。

そんな彼らに教えられるときがある。

「すぅいません、これはぁなんていいますかぁ?」
「どうもありがとぅお」

ちゃんと、礼を尽くした言葉を使ってくれる。
案外、日本人同士しだと飛ばしてしまう。礼節。
教えられるのだ。

けどね、
我々だって海外へ行けば、エクズキューズミー、
謝謝、と使っているのだけれどね・・・

http://ranking.goo.ne.jp/ranking/999/foreigner_action/

自転車一台分の重りはさすがに重いということ。

秩父から戻って3日目。

すっかり筋肉痛が癒えすこぶる快調。
現地から戻った次の日は、両腕が上がらない。

いやだなあと思いつつもこれが現実の僕のポテンシャルなのだ。
普段使用していないから痛くなる。
当然といえば当然。

ただし、痛いのは上半身のみ。

足は痛くも痒くもないのが何よりの救い。

でもそれはいかに急な下りが多かったかを物語る。
とにかく下りでスピードが出すぎる。
ブレーキが壊れていたというのも多少影響はあるとは言うものの
何故だろうと頭をひねってみる。

思い当たる節は二つあった。
一つは握力の低下。
箸より重いものを持たなくなった・・・なんてことはないけれど、
仏壇を1人で運ぶことが少なくなったのは確か。
使わない筋肉は退化する。

今一つは 体重増加によるパフォーマンスの低下。
例えば15kg以上の脂を体にくくりつければ、
例えば自転車一台分体にくくりつければ、
加速度は大きくなるのは当たり前。
ブレーキ性能も悪くなっていたのだ。
必要以上にブレーキを多用している=肩の筋肉がパンパンになる。

あれ?こんなはずじゃなかったのに・・・
これは、経年劣化というもの以上に体重増加によるパフォーマンスの低下
という形で現れるんだということを改めて教えられた。

今度は上半身を鍛えて頑張ろう。

いただいちゃった

満願の足で当店に立ち寄ってくれた。
Tさん。サンキュー。

札所で売っていたと言ってお土産をいただいた。

巡礼江戸古道が線引きされている。
もっと早くにあったなら・・・
次が楽しみである。

観音様のサプライズ

久しぶりの自転車のランで上半身が痛い。

想像以上に山坂の多かった秩父観音霊場のお土産は、
何と言っても、水の張った田んぼにスッテンコロリンしたことと、
ブレーキの利かないつま先下がり(という単語があるか知らないが)の
縦転しそうな下り坂にブレーキをかけっぱなしで手に力が入らない。

その複合的な産物として、今日になって上半身のみ筋肉痛が残った。

電話を取るにも一苦労。

なのに作業していると一本の電話。

「店長さ~ん?」
聞き覚えのある声。
以前に巡礼記を書いてもらったTさんである。

話は変わるが、
実は1番札所で面白いものを発見したのだった。

本堂内をキョロキョロ見渡すとに納経した写経紙を経机に積んでいた。

ぼくもその上に自分の写経を乗せようとした。
すると、見覚えのあるものが目に飛び込んだ。

同じ延命十句観音経の写経だ。
「ほー珍しい」

どんな人が書いたんだろう・・・興味を持って願主の名前を見た。
「T」と書いてある。

???
なんだあ・・・

ちょうどよい。
電話の主に確認してみた。
「店長、今秩父にいるんですよ~」

と、のたもうた。

聞くと、同じ日に秩父霊場を廻りだしたというのだ。
ぼくの1時間前に札打ちしていることがわかった。
彼も驚きを隠せない様子。

それはそうでしょう・・・

まさかここで鉢合わせしようとは。

最後になって、
観音様にサプライズを与えられた感である。