掃除会

朝、日記を書きながら、
今日が1日であることを思い出した。
慌てて家を飛び出し、浅草寺に向かった。

1日朝は掃除の日と決めている。

浅草の商店主の集まりで、浅草寺に奉公しようと始まった会だが、
こんなよい教育の場はないと思い、
ずっと我が子を連れて参加してきた。

子供が小さいうちは、上から下まで四人全員を連れて行った。

本堂で当番のお坊さんたちの声明を子守唄のように
聞いてこっくりこっくりしている子供たちに
失笑したものだった。

そんな読経の時間を正座して聞いているのだから
決して楽ではない時間と想うのだが…

どういうものか、月初めの早朝
「ナムナム行く?」

と、枕元でだめもとと囁いてみると、
普段なら寝起きの悪い連中が、

「行く…」

闇の淵から捻り出すように声を発する。
しかもどんどん自分から着替えてくれたものだ。

けれど保育園→小学校→中学校と成長するにつれ、
一人、また一人と脱落し、
不参加を表明するようになってきてしまった。

そして、ついに今日…

父親一人の掃除会だった。

ちょっと寂しいが…

まあ、心のどこかに何かしら
残っていてくれればと願うのみだ。

想いは通じる

思えば、
「逢いたい」と、こがれる人は…お客さまであるが
足の指を足しても、まるで足りないほどいらっしゃる…

じゃあどうするか。

手紙を出して促す…

以前は、毎日手紙を出し続けた。

じゃあ、住所も電話ものわからない方はどうする…

そんなとき、
ぼくは想うことにしている。

不思議と想い続けると、早ければその日のうちに、
遅い人は…(まだ逢えない方も山といるけれど(^^)
想い続けることが大切だと想っている。

昨日は、そんな思いの中から二人いらしてくださった。
そのうち一人の方は、ネットで知り合った方Yさん。
なんとなく胸騒ぎがしてはいた。そのとおりになってこちらがたまげた。

もうお一方は、10年以上前からのお得意さん。

お子さんが小学校低学年からともにご来店いただいていた。
ご来店ごとに成長し、いつかロケットの仕事がしたいと
マサチュセッツ工科大に進学し、
今は院生になってアメリカから帰ってこれないでいる。

お嬢さんもかわいいお茶目な子だったけど、とうに僕の背丈をこえたという。
そんな家族ぐるみのおつきあいなれど、
お会いできるチャンスも減ってしまった。

どうしてるかな、心の隅にはいつもあるのだが、
おとといの朝に無性に会いたくなった。

そんな矢先だっただけに、つい因果を話してしまった。

「私もそうだったのよ」
「ひかれたわね」
こちらも驚くばかりだ。

人が聞けばばかばかしい、確率の問題で済ましてしまうだろうが、
積み重ねと言うのは、恐ろしいもので
いつのまにか、確固たる自分にとっての
ジンクスになるのである。

さて、
今日はダレを想うおうか…

観音さまであたらしい形

台座に格納スペースを持つ観音様。

以前の座型の観音様の改良版

格納スペースがあることから
分骨、貴重品、ペット用・・・などいろいろ考えられますね。
この観音様は16cm程度と小さいですが、
いろいろなサイズに製作したら、
新しい祈りの形になりそうな気もします。
お寺での位牌堂などにも応用できそう…

小さいながらも

こんなに小さいながらも…
菩提樹のエリート
天竺菩提樹を使用して、

しかも、赤珊瑚仕立

贅沢な作り方だねえ。

変わり種

グリーンクォーツの変わり種。
普通の玉だと、何の変化もない無傷透明な石。

なのにこの玉ときたら…
なんでこんなに表情を持っているの?

と思いたくなるような面構え。

そんな玉ばかりを集めに集めて
製作した10本。

人気があればまた集めなきゃ…

うちの売れっ子

うちのロングセラー
菩提樹ミックス腕輪

小さくみえま~す。

星月菩提樹の原身が片手念珠になりました。
いつもきれいに整形している星月を見慣れているから
ずいぶん違和感はあります。


でも、もともと強い星月が
よろいをかぶっているようで
どれほど強いだろう・・・か。

試験してみたくなってきます。

なつかしい

部屋を片付けて
「これ捨てていいの。ズーとあるよ」
と、上さんに差し出された。

なに?これ。
パソコン通信…
オー…

90年の業界新聞だ。
何の気なしに読み返してみた。
「パソコン通信にチャレンジできる本格派」サンヨーワープロ
「PC国民機」ラップトップ型PC-286 16bit
「NEC文豪miniシリーズ」
「通信ネットワークを自分たちだけで使う」
「OLT(オンライントーク)パソコンの中でおしゃべりしあう。
これはまさに興奮の体験だ」

すべて、DOS画面でこうするといいよと、説明文が入っている。
時代を感じる。

特に目が留まったのは、
こんな時代からスペシャルメニューとして、
オンラインショッピング機能の紹介があった。
もうECが行われていたんだ。
初めて知った。

あいにくパソコン通信は、
やりかけながらドサクサのうちに流れてしまった僕としては、

その黎明期をやり過ごしてしまった。

今、当時を読み返してみると、実に新鮮に感じる。

仲間意識のある土壌の中である黎明期が、
懐かしいと感じるだけなのではない。
ともに作り上げていこうとしていた情熱を
思い起こしてくれるからなのかもしれない。

弱いんだなあ・・・

沈香の香木をそのまま生かして
香合を製作。

福雀を形作っている。

よく見ると、訴えかけてくる…

ちょっと…

弱いんだ。こういう表情…