浅草の表玄関、東武浅草駅。
創業当時は、なかなか雰囲気のある建物だった。
戦争を通過して、当時のよさは、失われた。
修復されてデパートの面目を保つため
外壁面に、化粧を施した。
それが、ぎこちなく見えてならない。
なまじっか近代建築っぽくすることで、
中途半端におかしなものになっている。
浅草の表玄関、東武浅草駅。
創業当時は、なかなか雰囲気のある建物だった。
戦争を通過して、当時のよさは、失われた。
修復されてデパートの面目を保つため
外壁面に、化粧を施した。
それが、ぎこちなく見えてならない。
なまじっか近代建築っぽくすることで、
中途半端におかしなものになっている。
正月用の飾りで残っていた半分枯れていたものを
可愛そうに思い投げ入れていた。
水もそのときに入れたまんまの水。
仏様のお下がりを毎日入れ足してはいるが、
新しく入れ替えたことはない。
水を腐らすこともなく、
むしろ浄化している。
いつのまにか根っこがしっかり生えてきて、
新芽も出している。
強いなあ・・・しかも、足元を清々とさせ・・・
一生福に困らないようにと、
お守り代わりに嫁にいく娘に持たせるという、
中国の言い伝えの緬茄(めんか)。
輪切りにして、羅漢さんを彫りこんでいます。
まあ…
よく彫るわ…
お母さんのイメージを
白檀で表現。
まあよくネーミングしたものだ・・・
ミルキーな感触で、まろやかな香り。
男性としては、ついこちらに手が出てしまうけど…
他に父の背もある。
こちらは沈香基調で、若干辛め。
灯台下暗し。
完璧に忘れていた。
友人に言われて、ネットSHOPのお盆飾りを忘れてたのに気付かされた。
ここにきてようやく梅雨らしく、
天の神様も
神妙に雨をしとしと降らせるようにしてくれるようになった。
ちょっと前は、空梅雨ーー!と騒いで
雨が降らないと飲み水が困るぞーと思っていたけど、
降れば降ったで、お客さんの足が遠のく。
売り上げに影響するぞー…と騒ぐ。
身勝手で困ったものだ。
今日は今日でしか逢えない方が、
必ずいらっしゃるけれどね・・・
柏のOさん、春日部のJさん、大田区のFさん、埼玉のTさん、文京区のPさん、札幌のMさん、新潟のSさん、墨田区の・・・
しばらくいらっしゃらないなあ…
顔が見たいなあ。
早いもので、
父親が逝った歳に近づいてきた。
3つになったばかりの秋に逝ってしまった父親の面影は、
おぼろげにも覚えていない。
父親がかわいそうにも思うくらい、
脳みその海馬の奥底にしまいこまれて、
記憶には全くない。
「片親じゃ大変な時代ね」と思うのは、
当時を生きた母と同年輩の人の話し。
それは育ててくれた側の話しであって、
子供の側は、いたって現状を受け止めていた。
ありのままに生きているものである。
なまじっか記憶の断片があると、
感傷に発展する種となったであろうから、
記憶が全くなかったというのはある意味、
幸いしたと思う。
都内のY大学を昭和初期に卒業し、
大学に残ることを勧められながらも 、
野心家の父は企業家の道を進んだ。
結果は事業は見事に大成功を収めたが、
補佐役の身内の裏切りと、
元来の人の良さと気風のよさは、
多くの負債を背負い込む結果となった。
惨憺たるものだったようだ。
結果、会社をたたむこととなった。
母と出会う頃は、過去の栄光の残光に照らされる中での
出会いだったようで、
程なく無職の生活を余儀なくされたようだ。
その直後、僕は生を受け、
バトンタッチするかのように父は彼岸に逝った。
「父の轍は踏んではいけない」
そう薫陶を受けながら育ち、
経済とはかけ離れた技術屋の道を選んだ。
はずなのだけれど・・・
気づくと、父の背中を追いかけている。
「親はなくとも子は育つ」とは、
よく言ったものだ。
父の失敗を繰り返させまいと、
注意注意しながら、育てられながらも、
父の轍(わだち)をきっちり踏んでいるのだから。
たとえ、口で教え込まれずとも、生を与えられた「動機」は、
きっと母の胎のなかで醸造され、
言葉ではない形を持って受け継がれていたのだろう。
しっかりと心に組み入れられているように感じる。
おかげで、人の良さと、義憤を感じる心は
どうしようもできないほどあるようで
生涯、貧乏道からは、はずれそうもない。
何度、大口のお客様であっても、
理不尽を目の前に見せられてぶつかってきただろう…
不誠実には耐えられないようにできているようだ。
でもしかたないと諦めている。
損得では動けないのだから。
自分が彼岸に渡ったとき、
父になんと言ってもらえるだろうか、
そんなことを、若干なりとも考えるこの頃なのだ。
ちょっと季節外れだけれど…
お釈迦様
かわいいね。
好きな観音様のひとつ。
実にさりげないが、
実に哀れみ深い眼差しを見せる。
見ていて風の起こる像がいい。
さわさわと、気持ちよい涼風が
この尊像を一目見たとき感じた。