桜咲く

用事で合羽橋に足を伸ばすと
お~~!

咲いている。
なんで、墨田公園はまだなのに?

目と鼻の先の違いなのに、
ここは、ずいぶん内陸気候なのかな。

もうそろそろ・・・考えようよ

能登地震、 時間が経てば経つほど、被害のひどさが伝わってくる。
地震すごさを視覚で見せるときのとき、決まって映すのが、墓石や寺院の山門。
墓石の画は、お決まりになっているのか、連想しやすいのか・・・
それほど、地震にもろいと報道側も見る側も予測(納得)しやすいということだろうか。

地震が起きるたび、「石塔や灯籠の下敷きになって…」
という、圧死の記事が目に入る。
以前に千葉のお寺で住職婦人が、犠牲になられたことがあった。

ちょうど僕の設計で、巨大なカロートをもつ墓所工事をいていた頃のこと
自分のことのように衝撃を受けた記憶がある。
墓と燈篭の違いはあるにせよ、石材を積み重ねていると言うことでは一緒であるのだから。

今回の地震でもお亡くなりになった1名の方は、倒れた石灯籠による圧死である。
心から冥福をお祈り申し上げたい。

でも、この種の事故は、毎回起きる。

毎回だよ。なぜ? 憤りを感じる。
全くと言ってよいくらい、教訓が次に生きていない。

轍を思いっきり踏み続けている。

何トンもある石を、ただ重ねただけの構造だもの。
簡単に倒れる。あたりまえだよ。

地震があれば崩れるのはわかるはず。

そろそろ、地震列島の上に住んでいることを意識してもいいんじゃあないの。

地震のときは、「モニュメントや灯籠には近づくな」です。

桜だより

暫く寒かったため、桜の様子も目にしなかったら
気の早い方々はすでに花見で場所取りをしていた。
桜は、充分熟しているようにも見えるのだけれど、

ちょっとねえ・・・
早いかなあ・・・
ちらほらとは咲いていた。



もうじき川向こうの墨田区側も、一面、桜のじゅうたんが敷かれる。

ちょっと気が早いよ。
雨も降り始めてたいへんだ。

おひさしぶり(^^

昼過ぎ、

パソコンに向かっていると、何となく背後に視線を感じる。

店は混んでいるほどでもなかったので、
せめてこの時間にというあせって、カタカタいじっていたのだ。

どうも、妙に背中がこそばゆい。

はっ!と振り返る。
そこに
ニコニコとして、婦人が立って眺めていた。

長らくお会いしていなかったが…当時も3~4回お会いした程度だったと思う。
けれど
瞬く間に記憶は遡った。

指折り数えると…
10数年ぶりに訪ねてくださったのだ。

「覚えてる?」。

何をおっしゃる、うさぎさん…ではなく。M子さん。
よ~~く覚えてますよ。
お客様の顔は、まず忘れないもん。
(ちょっと陰りが見えてきましたが…)

こういう再開は、本当に何よりも嬉しい。
「ずーと仏壇の前で祈ってんのよ」

どうしよう。
Mさんのこと、ぼくは一度も仏壇の前で祈ったことないよ。

でもね、
気付かされてはいるんだ。

今の仕事は、
僕ぐらいの器量でできる仕事じゃあないって事くらいは心得ている。
なのに、今まで続けていられる。

耳には聞こえてこないけど、
目にも見えてこないけど、

見えない祈りが集まって、
聞こえない声が集まって、
ずーと支えてくれているんだってこと。

だから、人を好きになるしかない。
僕にできることは、それしかない。
返せることは、それしかないって。

商売?
考えたことないよ。

町を歩けば

ブログを書くようになって、

町のちょっとした変化が、
すかさず目に飛び込むようになった。

自転車で位牌職人のいる蔵前に向けて滑り出しても、
まともな時間で、用事が済んだためしがない。

神社仏閣でつかまり、猫につかまり、かもめにつかまり
橋の優雅さにつかまり、ぽんぽん船につかまり・・・

最後には、何度も往復する始末だ。
興味の対象が日々増していく。
感受性が鋭くなってきたのだろうと喜ぶべきか。

今日は、ついにひょっとこにまでつかまってしまった。

恐いほどの都鳥。

駒形橋の夕刻は、鳥の大群の餌場と化す。

カメラを向けると、餌と思ってか、
突っつかんばかりに頭の上に、

3羽4羽と至近距離で囲まれる。

「ちゃうちゃう。写真撮ってんの」

話がわかったのか、
「けちなおじさんほっとこー」

と、ばかりに、皆、逃げさって
今度は川面を突っつきはじめていた。

生きていくために頑張ってら。

おかえり

何年もたって再び手元に戻ってくる気持ちは
何ともいえずうれしい。
嫁に出した娘が

ただいまと言って返ってくるようだ。
それが綺麗に使われていると、

るんるん♪
鼻歌が出るほど嬉しくなる。
年季の入っているのは、自然の理。
悲しくなるときもたまにはあるが、

こう綺麗に加齢している姿を見ると、
一日気分がいい。

右は新品のときの姿。

不思議と守護仏プレートが、重くなって感じる。

風のお土産

ひさしぶりにS女史が訪ねてくださった。
正直な方で、何かで驚かそうとしているときは、
目が踊っている。

今日は…というと、案の定、
出てましたよ。

ありありと。

大きな包みを開いて、

「はい」
と、渡された。

何やら、ほおづきを小さくしたような…
「何だろう」わからない。

鼻をぴくぴく、答えを漏らしそうになっている。
ん~~~。
菩提樹の実?

気の実ということはわかるのだけれど
何やら、

わからない。

半透明のものもあるかと思えば、
どう見ても金剛菩提樹にしか見えないものもある。

「降参です(内心)」

「深大寺のムクロジです」

ああ~~。
まぎれもない。

黒い玉を見て、ようやく合点がいった

風が来るのを待って、
これだけの実が落ちてくるのを拾ってきて下さったのだ。
泣けてくる思いだ。

もしかしたら…
この人は…

トトロの回し者なのかもしれない…

トトロの子分は、うさぎも伴っていた。

なあんちゃって。