やっぱりええなあ

スカ!

やっぱり、青空がいい・・・

三兄弟低気圧が過ぎていたから、朝からどんより雲に覆われて
時たま激しく降り出した。
あわてて、外の商品を両手に抱えて大慌て。

ようやく雨の体制に整ったと思いきや
気づくと、日差しが降り注いでいる。

なんて天気だ!
すっかり、天気にいいように扱われた格好だった。

でも、青空はやっぱりいい。

いつも不思議感覚

ちょっと席を空けている間に
「お客様でーす」といわれて、慌てて個室を飛び出した。

ネットで注文をいただいている、茨木のお寺さんがご来店されていた。

全く面識はないのだけれど、慕わしさが先に出てくる。
いつものことながら、つい長話になってしまう。

こうしてWEBで仕事を始めて丸6年。
こういう出逢いが、年々、加速度がついて多くなった。

バーチャルからリアルへ。
聞きなれた言葉でいえばそうなる。

顔が見えないだけに、会話には気を使うが、
相手の精神性が先行して、すでに心は行き来しているから、
特別な感覚が湧いてしまう。

いつも、お客様との再会には、
「あんれま~逢いたかったョ~」の感情が先に噴き出している。

おもしろい世界だなとつくづく思う。

強制的減量対策

昨日は朝、珍しく寝坊して…というか二度寝してしまった。
朝は四時には起きてごそごそやっているのだが
朝食前に急に眠気に襲われて、気が付いたら出勤時間を過ぎている。
あわてて出かけたもんだから、朝食は抜き。

店に出ると、何やら、こまごまと忙しい。
本来の仕事は、そっちのけで、念珠の制作をしたり、直したり、
接客に入ったりと、猫の目のよう。

途中、海外の(ベトナムの方だと思うのだけれど)
ずいぶんとあかぬけしているお客様。
俳優さんみたいだなあと思いながらも、いきがかり上、接客にはいる。

流暢な英語で、仏像を指差しながら「…タイガー?」と聞いてくる。

「タイガー?」聞き返す。

「イェス タイガー」
(なんだべ?)

虎、寅、とら… あ!寅年ね。
寅年の守り本尊?かと聞いているらしい。

そうそうと応えるとあれこれ迷いながらも
なんなく虚空蔵菩薩の仏像が決まった。

こんどは「チキン」という。

ああ酉年ね。
よく知っていること。

あれこれ選びながら、かなりの高額を顔色も変えず
こともなげに求めていかれた。
「ありがとうございました」

以前も、グラミー賞受賞のお客様や、
中国の大スター、ジェットリーさんが、
日本の大御所の俳優さんも来店くださっている。

しかも、ご自分のHPで紹介して下さっていたりと
至れり尽くせりの恩恵をいただいていながら…

なのに、なのに…ぼくの芸術無知ゆえに、
すべてスルーしてしまった過去がある。

今回もそんなところかな、などと思いながら、
ふっと気づいたら、もう閉店時間。

後処理でぐずぐずしていると、

「功名が辻」ぎりぎりの帰宅となった。
家でも残務処理。

気づくと10時過ぎ。

考えるとなんだかんだで、今日一日、
記憶に残るものを、何も口にしていないことに気づいた。

期待半分で体重計測すると、

体脂肪-2%、体重-1.5k

なあんだ。お酢飲むより早いじゃん。

ちょっと息抜き。

実は、生き抜き

ウォーターフロントなんて横文字より、
川端が似合うこの街。

落ち着くんだなあ・・・

で、戻ると現実に引き戻される。

約束

久しぶりに…本当に久しぶりに
大島から船に乗って、Toおじいちゃんが来店してくださった。
2時を過ぎるとお店のピークを迎えるが、
人混みの中に懐かしい顔がニコニコ僕を見ていた。

通院のために東京に出て来られたのだが、
ぼくと交わした約束を果たす為、貴重な一日を使い、
曲がった腰で、杖を突きつつ来店してくださった。

彼は特攻隊の生き残りの一人。
彼の父親は、戦後生きていれば、戦争責任を追及された一人かもしれない。
現に家族でGHQの目から逃れる為に、逃避行をせねばならなかったという。

それだけにToおじいちゃんから伺う話は、文字に残せない、
生身の人物像と歴史を伝えてくれる。
いつもオフレコ談話なのだ。

海軍時代は180cm、90kgを超えていた巨体も、
今では僕よりも小さくなって、蘭の好きな善き翁である。

学徒出陣は、どんな思いで出兵したかを聞くが、
「今の平和の世の尺度では、戦争時のことは、はかれないよ。
同じ戦争へ行ったものでも、特攻はさらに尺度が違う。
だから、特攻帰りの人間は、理解してもらえないから、
しゃべらなくなるんだ」

と、漏らした言葉が「ずしん」と心に響いた。
でもぼくには、戦争前後の経緯、身内の話しとオフレコ話しをしてくださる。

「じゃあまたね」と曲がった腰を痛そうに伸ばしたとき、
すでに、外は夕暮れ時だった。

昔の名前(フレーズ)で出ています。

ハイブリット電車の実験車が開発されたという。

日本の技術陣は進んでるねえ!
架線が必要ないということも考えられるとか。
ミクシーの友人の日本のものづくりを称えた言葉が
本当にうなづける。

ただ、それを報道していた内容で気になった。
というか、気に障った。

「架線がなくなって『景観の向上』になる」と
テレビでは説明していた。

「架線があると景観が悪い」誰がそう感じたの。
その一文を聞いて、またかと思ったのだ。

路面電車ぞっこんのBooちゃんです。
為政者が故郷横浜の市電を全廃させたとき、
社会の論調=マスコミの論調は、
「路面電車は消え行く時代遅れなもの」だった。

事実、電車の一番の売りであるはずの定時運転は、「
軌道敷内通行可」でマイカーで溢れていたし、
一路線、二路線と網の目のように張り巡らされていたネットワークの一部でも欠ければ利便性は恐ろしく劣化する。

不便な乗り物であれば利用客が減るのは当たり前。
交通計画が間違っていたのだ。

マスコミの題字には、「モータリゼーションに対し邪魔者」、
「時代遅れ」、
「景観の悪さ」…
と散々叩いたものだった。

路面電車のよさは、網の目のように張り巡らされた路線網、ネットワークのよさであり、乗降のよさ、乗り心地のよさ、定時運行のよさ、ランドマークとしての役割、経済的な建設費、公害問題、都市の活性化、防犯上の利点・・・いくらでも上げたらきりがない。
あの個人主義の国アメリカやフランスで復活し始めているのは、何より良い例である。

路面電車は、赤字赤字と赤字の権化のように言われていたが、
見てみい、横浜のバス路線をはじめ、大赤字やないか。

時の責任者、都市交通内での路面電車の位置づけをどう考えていたんだ。
併行してバスをバンバン走らせ、ドアツードアの利便性をまくし立て、軌道敷内のマイカー進入を許し、過去の乗り物のレッテルを貼り、逆風をさらにまくし立て激風にした。

両手バンザイで受け入れ、尻馬に乗って論調をさらに強めたのは誰だったの?
広島や長崎といった民間がその激風の中、生き残りをかけて企業努力をしてきた。

架線のある風景を「景観の悪さ」と決め付ける。
また持ち出してくる、この古いフレーズ。

ほんとうに辟易する。

上野に来るといつもここ

台東区内なら、まず雨が降らない限り愛車で出かける。
人間エンジンのママチャリが交通手段。

極力、車は乗らないから、排気ガス条例で泣く泣く手放した四駆の
代替で購入した、ワゴンの一回目の車検で走行メーターは7000km。

整備のおにいちゃんから「もっと走ってあげてよ」といわれるほど
まったく走らない。

おかげでバッテリーが上がり気味だとか注意されるほどだった。
お金にならないお客でごめんね。

「お国のために油は使わない」のではなく
疲れるから乗らないの。

その点、自転車は楽しい。
上野までママチャリで走っても、10分もあれば着いてしまうし
駐車場もいらないし、おまけに脂肪も燃焼するし、と
いいとこづくめだ。

で、上野にでると、決まってこの一角によることにしている。

コリアタウンだ。
焼肉屋やチョゴリの店もそろっていて
居場所がどこかを錯覚する。大阪や川崎ほどではないけれど
なんとなく、それらしい空気が漂う。

寄る店、買うものは、いつものきまり。


ずーっとこればっかり。
ゴマの葉を味付けしょうゆに漬けただけなのだが。
旨い。

よくまあ飽きないで、20年も食べ続けてると思う。
あったかいご飯と一緒に食べてごらんって。

あー。早く帰ろう。っと。

夢よもういちど。

「14歳の母」が、センセーショナルな話題を提供している。
お母さん方の関心をさらっているようだ。
子供に、
「見せる」「見せない」
お母さんだけじゃないよ。

booも関心もっているのだ。

「何でこんなときに、放送すんかいな」とね。

「失楽園」の時もそうだったけれど
本当に、いい作品だと思う?
問題作という切り口から、
世間様に衝撃的関心事となったことはたしかにあった…

それで何が残ったんだろう。
考えちゃうのはbooだけかな。

品行方正という言葉がくさい言葉のように扱われる。
夢を語ることが斜に構えられる。
汚しがなぜか流行る。

おかしいよ。
「一人ぶつぶつ言ってるよ」
「テレビに文句言ってもしょうがないでしょ」
妻は、「歳をとったのね」といわんばかりだ。
だから、一人パソコンに向かいコツコツ書いている。

子供の頃は、子供の時間の番組には
夢が溢れた番組が多かった。
善悪ももっと単純だった。

正義は必ず勝つ。悪者は滅びる。
これがいいんだよね。

「正義も時として悪になる」を子供に理解させるの?
「夢では食べていけない」とブレーキを踏ませるの?
ほんとうに大変な世の中だ。
と、子供のうちから教え込ませる…

それこそ、夢がなくなっちゃう。

揚げ足取りの笑いばかりでなく
もっとペーソスの効いた笑いがあってもいい。
少ないよ。

ちょっとね。

通り初です


ついに、ついに、ついに!

この浅草の、こんな小さな通りにまでやってきた。
宇宙人にも認知されてる、下請け駐車員さん。

黙ってみていると、慣れないのかなあ
随分時間を要している。
運転手来ちゃうよ。
心の中では、どっちも応援している。ぼく。

メジャーで測って、
写真を撮って、
何かしら機械に打ち込んで、
〈遅い、遅すぎ〉

隣のすし屋が
「つかまんぞー」
大声出して救助する。

ここは、そういうところなの。

通り初は、お預けとなる。