水晶の大平玉

最近はどこも冒険しなくなっちゃって面白くない。

仏像メ―カ―も売れそうな仏像だけしいて言えば仏壇の中に祀る本尊だけの在庫をもつのみ。以前なら、仏像を厨子に入れて祀る本来のスタイルが台頭してきておもしろい空気が漂っていた時期もあったのだけれど、コロナを境に当たり前のスタイルに戻ってしまった。
念珠の玉にしても電気石やらテラヘルツやらなんやらかんやら、こちらが望むとも言わないのに様々な種類の新作が次々と現れて目の保養をさせてくれた。
のに。。。

店の在庫が乏しくなってきたのでいざ仕入れようと思って玉の確認をすると、「すいません廃盤です」を何度聞かされただろうか、伽羅や珊瑚や琥珀類は仕方ないにしても、椰子(やし)だの菩提樹だの植物由来の材料まで同じ理屈で通そうとする。
形状がイレギュラーっぽいものも同じ理屈におとしこめる。
売れる物しか作らない、ストックしないと言う事なのだ。

水晶も無キズものが手に入りづらくなったとは聞いていたが、新たには玉に作らないようだ。
大平の水晶が流通していないのには驚いた。何とか今回は玉メーカーの在庫を全部貰ったが腕輪を作るつもりだったけどどうしようかな。。。もったいなくなっちゃったよ。

外国からの巡礼者

はっやいなぁ。。。あっと言う間に時間が過ぎていく。店は外人のお客様で八割がた占められている感じ。海外に語学留学する必要なんてないよ。ここに来ればよくわかる。

フランス人の同じ年くらいかなぁ、健脚そうなお客様と接していたら、すでに巡礼に行ってきましたと、店に懸けてあるある四国の巡拝軸を指さして話してくれた。
四国を?
もちろん。
歩きで?
もちろん!
という会話となった。

この掛軸が欲しいと言うのだが、これは四国のお寺からいただいたものだからノ―セールだと応える。

自分の足で四国は回ったと言うし、熊野古道も2回、他にもちょこちょこかじっている。
研究者ですか?
日本文化が好きなんですよ。

聞くと日本には一カ月滞在すると言う。

あ!ほんなら観音霊場に行きなさいよ!と秩父霊場を勧めた。
二日あれば巡れるからと話すとその気になっていく。足には自信があるのだろう。
おかげでまっさらな朱印軸を求めてくれた。
観音霊場の虜になってくれるといいな。と思いつつ前途を祝させてもらった。