
小田原行き
小田原のお寺に大掛かりな十三仏のお届けに出かけた。
遅れてはならじと少々用心が過ぎ、1時間以上も前に小田原入り。余裕が出てしまった。
どうしようかな。お昼を回る時間。
かといって食事をする気にもなれない。
いつも納品や訪問時のときは、食は抜いておじゃますることにしている。
小田原は市内から松田にいたるまで多少土地勘がある。
友人も多い。
そうだ。あそこに行こう。
と言うことで栢山(かやま)に足を向けた。
二宮尊徳の生家




自分の記憶にあるこの一帯の川面は、町中にありながらとにかく一跨ぎできるほどの小川も清き水が流れ、すくって飲めそうなほどの記憶があった。
生家も当時はぽつねんと田んぼの中にあって、ややもすれば見過ごしてしまいそうな風景だった。記念館の裏手に出るとやはり残念ながら水は濁って東京ほどではないにしろ口に入れたいとは思えなかった。

浅草のそら

三囲神社
久しぶりに三越に出かけた。
早々と用を済ませ、各階案内を見つめていいものないかと物色する。
7階に香のコーナーを発見するも今の時期はお中元の特設コーナーでごった返していて早々におばさん軍団の群れから脱出。
非常口付近の「三囲神社」の看板に誘われて、屋上に出てみる。
屋上は何もなくて気持ちがいい。
屋上庭園にしたらいいのに・・・
とはおもうものの・・・



近代的なビルの屋上に神社。

東急の屋上にも以前はあったし
こんなところに不思議の国があるのかも・・・

なかなかないのです
あるようでいてなかなかないのが・・・・
「お線香」を横にして焚ける香炉。
今日は、挨拶にいらしてくれたお線香メーカーの社長に、「こういう環境創りもお線香メーカーのお仕事ではないですか」などと暗に香炉を作ってよと口をついて出るほど、よいのがないのです。
高額になれば、そこそこのものはありますが・・・・
TONの願いは、安価でいてもっと使いやすく安全なもの。
うちの上さんも血眼になって探していました。
で、ようやく見つけたのがこれ。


通常は奥の青磁色のものが一般的です。
こんな感じで、雰囲気も何もないのです(TONにはね)。
灰を敷いての使用状態はこんな感じになります。
えーと、線香の飛び出しや残灰のことを考えて、7分目位に灰を敷いてっと・・・

三つ足ですので、横広の躯体にもかかわらず軽快さを感じます。

これで1000~1500円くらいに落ち着けると思うのです。
浅草のそら

日蓮上人

柘材の日蓮上人。
お曼荼羅が後背のスタイルで台座に固定されているので、とても扱いやすい。
なぜ今までこういう工作に気づかなかったのかな。
浅草のそら

浅草のそら

哀悼の気持ち
山岡荘八の小説太平洋戦争を読み始めて、もう少しで半分。
分厚くズッシリ重い愛蔵本から、手のひらサイズの文庫本を手に入れることができて実に肩と腕に優しい。
でも時間がないから、昼食の時間とトイレタイムに集中する。
トイレタイムは避難の嵐となるからそこそこにしたいけれどつい・・・ね。
現在戦場はニューギニア戦線に突入したから、終わればビルマ戦線に移る。
緒戦の勝ち戦さは終了し、ミッドウェー海戦以降、何万と言う将兵が玉砕していく場面の連続だから、正直な所は、本を放り投げたくなるくだりばかりで、日本人として実に読むに堪えられなくなる。
でも、なんとかやめないでいる。
細切れの日中戦争ー大東亜戦争ー太平洋戦争での局所の戦闘が・・・日本の動き方が、ようやく繋がってきた感じがする。マレーの虎だの加藤隼戦闘隊だの勇猛果敢な日本兵の強靭さがどこで敗戦への分水嶺を迎えたのか、何よりも戦争の原因をしっかり読み解いておかないとと言う思いがこうさせる。海軍と陸軍の戦いの混同など自分の浅学さに道筋を立ててくれている感じがようやくしてきた。
何よりも未だ祖国に帰らぬままの英霊たちの、祖国や家族を思い散華した気持ちにちょっとでもリーチできたらと思うからなのだが・・・・。

