いつかの空
ちょうど30年前の今頃の季節。
ところは・・・
小野小町のふるさと。
といわれている福島県小野新町。
国鉄の看板が今は何とも懐かしい。
仲間何人かと夜行で駅に降り立ち、なだらかな阿武隈を走った時のもの。
自分の自転車は友人に貸して手元になかったものだから、
急きょ競技で使っていたロードレーサーに泥除けを無理やりくくりつけ使用した。
ツーリングだからと思い、チューブラのタイヤより扱いやすいと思って、出始めたばかりの国産の700Cを使おうと、ホイールも組みなおし出かけた。
しかし、現実は無情だった。
何しろいつものような無茶な走りをすると、ちょっとした未舗装(僕らは地道といった)に出くわすと、パンクにつぐパンクで、何度足を止めざるを得なかったろうか。
ダウンヒルの爽快さも、地道の楽しさも感じるゆとりもなく注意深く路面の凹凸を気にしなければならなかった。
友人たちにも終いにはあきれ果てられ、肩身の狭い思いをした。
「オーマイゴット!」と叫んだかどうかは覚えていないが、
その度に、宙を見つめた。
空は蒼かった。
すこぶる清んだ春光の波に鯉のぼりがはためいているのがとても印象的だった。
何かあると、空を望むくせは、
もうこの頃には、僕の中にしっかりと根付いていたようだ。
それにしても
また行きたいなあ・・・
浅草のそら
里桜
流鏑馬会場?
馬場が整いつつある。
二の的辺りからのぞいてみた。
ちょっと前まで桜の下で酒宴で騒いでいた同じ場所かと思うほど、
馬場のための砂が敷かれるだけで、
鎌倉時代か江戸時代かと思うようなそれなりの時代にスライドしているから実に面白い。
日本人のDNAが沸々と沸いてくる。
やっぱり、僕は日本人だったんだなあ。
変なホッと感が面白い。
二天門、今
二天門の今。
屋根まで乗せ終えて、門の姿を顕しつつある。
外からは、相変わらずシートに包まれていて、殺風景さは変わらない。
本堂にも瓦の吹き替え工事で白いシートが覆い始めて、
当初シースルーのカバーと思っていたのに、残念ながらすっぽり多いがかぶせられつつある。
重要文化財の二天門ともどもスカイツリーの竣工に合わせるような形で手が加えられ、暫く寂しい風景となる。
まあそのぶん、境内は環境整備が進みつつあって見所も増えてはいるけど・・・
浅草のそら