祈願線香 疫病・悪霊・病魔退散香

そろそろ出るかと思っていました。
やっぱり!図星です。

奥野晴明堂からリリースされたその名も祈願線香(疫病・悪霊・病魔退散香)です。

乳香を原材料にした香は今までなかったので、時々聞かれるお客様にお勧めできるというものです。

香りは三種類。ローズマリー・陳皮・乳香です。それぞれ香りに意味があります。

ローズマリー→ヨーロッパでは浄化・魔除けの薬として知られています。

陳皮(ジンピ)→「古事記」や「日本書紀」に不老長寿の果実として記載されています。中国の「神農本草経」(紀元1年)にも記載されています。

乳香→乳香や没薬と言えば古代エジプトでミイラの防腐剤として使用したほどの薬効をもつ材料。抗菌、防腐に優れていて抗老化、抗酸化作用があるとされています。香料を扱う商人たちは伝染病にかからなかったと伝えられています。


以上の三種類の香り。

ちょっと面白い香り付けです。

それだけでもこんな時期は楽しみです。

アマビエ たい!

つい昨日メーカーさんから情報を頂いて即答でいただいた。

知る人は知る「アマビエ」。

弘化三年というからおおよそ180年魔の熊本の海上(というから有明海だろうか)に出没した妖怪だとか。当時の瓦版がそれを知らせる。

疫病が流行った時には私の姿を現して皆に見せるようにと言い残し海中に没したという。

弘化年間と言えば

弘化3年4月中旬(1846年5月上旬[注 2])のこと、毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が赴いたところ、それが姿を現した。姿形について言葉では書き留められていないが、挿図が添えられている。

その者は、役人に対して「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行った。

この時代は幕末の大変動期。政情も不安定だが、地震、富士山の噴火、大津波、疫病の大流行と天変地異も負けじ劣らずであり、庶民の安寧は守られない時代だ。

アマビエ現出の弘化三年の12年後の安政五年(1858年)には、長崎から上陸したコレラが全国に万延していくのだが、これをアマビエは予見していたのだろうか。

しかし・・・地震、雷、火事、親父(死語?)ではないが、なんと天変地異の激しいお国柄だろうかと、つくづく、つくづく、つくづく・・思わされ、その国難を先人の英知と団結力と行動力と郷土愛そして忍耐強さに驚くばかりです。その先人の血を引く現代の日本人に乗り越えられぬはずはないと確信させられる次第です。

かわいいアマビエのポストカードも。