本翡翠

TONの一番好きな石はなんですか?とよく聞かれる。

迷わず答えるのは、水晶。そして、お付き合いの長い本翡翠。

水晶ほど不思議な石はないと思っている。白水晶(無色透明な推奨を言う)は中を通す色糸によって何色にでも染まり、演出してくれる。組成においても純度を高くして行けば工業用としても用いられる。水晶に始まって水晶に終わるような気さえする。

そして翡翠の良さは硬さと粘り。アモス硬度7以上なんてダイヤに次ぐ硬さを誇る。緑が一般的だけれど、含まれる鉱物によって様々な色合いを醸し出す。

でも、TONは緑が好きだ。それも透明感のある冴えた緑。要するに宝石翡翠。

そういう石が高騰しているらしい。現に入手が困難になっている。

以前にお買い求めいただいた大阪のお得意様の中糸のお直しを承った。

目が覚める緑(画像に表現しにくい)。当時は無理していただいたと思うが、今思うと良かったかな・・・

今は手に入らないもん。よしんば手に入っても何故?と思う価格に化けてる。嫌になってしまう。

伽羅、沈香、白檀、珊瑚etcと好きな素材が次々に市場から消えたり(良くても目が飛び出ちゃう価格に)投機の対象になってしまっていくのは悲しい。

後のちまで喜んでいただけるのは、心から嬉しい。天に昇るようだ。。。

ビルマ翡翠お嫁入り

写真ではどうしても表現できない。

本物だからこその石のオーラというものがあるように思う。石の色合い、明るさ、石の照りこれはレンズと腕がモノを言うだろうし、撮る自信はある。

けど、迫力というもの、石の物語というもの、石のおしゃべり、というのは本物の持つ凄みであり、二次元からは伝えられない気がする。

お嫁には行くなと言っていたのに、ついに行ってしまった。

TONはやはり商売人にはなれないようだ。。。

ビルマ翡翠22玉
比較してみれば・・・わかるけど、。