浅草のそら

まぁいろいろあるご時世だけど、後になって今を振り返ったら、TP(ターニングポイント)の年だったねと評価されるそんな激動の年なのかもしれない。

今日は過去最高の猛暑の日、命の危険を伴う猛暑なのだとか。

TONの朝は変わらない。ニワトリとともに(いないけど)起き出し、部屋の掃除をしてランニング着に着替え、命の水をボトルに詰め何も考えないようにして表に飛び出す。

厚いの寒いのを考えるのは表に飛び出してから。隅田川のコースをグルッとひとめぐりしてくる。結果は濡れねずみ。水風呂にぼちゃん。

改めて足裏をさすってみた。十文半の足裏がTONの全体重を支えてくれている。

この二つの足裏が地面を蹴って十キロ弱の距離を。。。

と同時に、いつもは関心すら持たないのに、文句も言わず最底辺のところで働いてくれている。すまないなと思うと同時に愛おしくなった。

浅草のそら

昭和12年(1937年)の今日、日本人居留民を含む同胞が現地守備隊によって約300名にも及ぶ虐殺を受けた「通州事件」の当日。
戦後生まれのTONは自分の誕生日としての7月29日しか頭になく四十路を過ぎるまで全く耳にしたことはなくいきさつすら知らなかった。恥ずかしい話だが、戦後教育を受けたものはこんなものなのだ。

今は少しでも関心があれば手軽に情報は入手できる時代だ。より掘り下げてみようと思えば一次資料を探せば良いことだし、ネットを探すだけでもとっかかりはいくらでも網に引っかかる。まさにネットだ。通州事件の生き残りの老婆による証言が一冊の本になっている。一度読めば夢に出てくるのでTONはもう読めない。

歴史は自分の足と頭で紡ぐものとつくづく考えさせられる。黙祷。