近くに、ランドマークがあるというのは、
なんとも頼りがいがある。
何かちょっとしたお話をしたいときには、
町の喫茶店に入ったり、なんやら探し回る必要もなく
あ!じゃああそこに行きましょうと難なく指をさせ、
説明もすくなに決める事ができる。
赤い鉄の橋を渡れば、
そこに着く。
見上げるその先に突き出した泡の中。
展望喫茶が見える。
ランドマークの少ない浅草にあって
ここは、ちょうどよい集合場であり、
茶話会場であり避暑地である。
次に何処へ行こうか行き場を探す
観覧車の代わりともなる。
ニコニコマークの猫バスに乗ってこられたM氏と、歓談させていただいた。
80歳をとうに超えられたとは思えない元気よさと、気持ちのよさに
大先輩ということをつい忘れさせてくれる。
まだ数回しかお会いしていないと言うのに
旧知のように錯覚してしまうのは
人との出逢いが、縁ものである事を痛感させられのだ。
別れが名残惜しかった。