裏方

今日は写経会。
仕事の合間の会なのになんとか15年続いている。

ちょっと前までは会場のセッティングから人集めまで、
何から何まで一人でこなしていたので、
会が終わるとフーラフラになって、
あとは仕事にならなかった。

夏場は特に、体力勝負。

最近は、要領を得て、ほとんどが人任せ。
目立ったことをするわけではないのだが、
20人前後の人がコンスタントに集まる。

写経会と言っても、
般若心経1巻をただただ書き写すだけの作業。

なのに、何故か飽きない。
いつもなにか、新しい発見をするのだ。

書道家の写経のように紺や朱紙に金泥で書くことも、
扇紙に書いたりと嗜好を凝らすこともなく、
ただ単純に四角い白紙に墨で写すだけ。
なのに、続く。飽きもせずに。

でもね、
暫く続けた会員の方に、「ここに来て写経をすることで人生変わったのよ」「家族に感謝できるようになった」「人生楽しくなったよ」
などと、ふっともらされることがある。
続けてきた甲斐が、多少はあったかなと思わされるのだ。

いつまで続けられるかわからないけど、
こんな声に押されて今日も体力勝負となる。

中糸の怪

普通の紫水晶の念珠。
親玉(中央の大きい丸玉)を挟んで右と左と
紫水晶が通し糸に通った状態。

左右でどう感じられるだろうか。

左右の玉は全く同じ玉です。
と言えば、驚かれるだろうか。
あまりにも表情が異なると思う。

色だけではない。
玉内部のクラック(ひび割れ)や、
インクルージョン(内包物、不純物)が違って見えはしまいか。

演出効果を考えると、

奥の手は、実にいろいろあるのだ。

若さとは・・・

8月盆が目の前で、目が回った。

いつもだと7月盆は忙しいけれど、
比較的今の時期はのんびりしているのだけれど。

外人さんが、相変わらず多い。
その方々がプラスされるからなのかなあ。

そんな中、カイロの草分けの、おばあちゃん先生が来店された。
おばあちゃんなどと言ったら蹴飛ばされるだろう。
肉体年齢から言えばそういう尊称になるのだが、全くふさわしくない。

とにかくパワフルばあちゃんなのだ。

「何かお話し聞かせて下さい」と、お願いすれば
遠野物語から昔話を現地語で語ってくれる。

そう、岩手県遠野のお寺の娘さんなのだ。

ちょっと前には、横暴な若者を投げ飛ばした武勇伝を持っている。
今でも、やりかねない気迫は充分ある。

「さよなら」と、店を出れば、あっという間に見えなくなる。
遠くで振り返り、人混みで見えないものだから、
ピョンと飛び上がってバイバイをする。

忍者ハットリ君みたいだ。

昨日も患者さんが夕方から6人来院されて
終わったのは10時過ぎだったとか…
そして、今日も朝から縦横無尽に東京を歩き回り
患者さん宅を訪問する。

140cmと超小柄な体のどこにそんなパワーがあるのかと思わされる。

「おいくつになりましたっけ」
「84歳よ」と答えられた。

でも知っているんだ。実はね。

本当は86歳なんだってことを。

あ!これが若さの秘訣なんだ。
と、思った・・・

林道趣味

当家もついにビリーさんの傘下に入った。

まあ三日坊主がせいぜいかなと思いながら、
夫婦お互いの腹を気にしながら、
気休めに軍門に下った。
なんちゃって入隊である。

友人の状況を見ても頑張ればそれなりの効果がありそうだけれど、
楽しさを会得しないと長続きするものじゃないだろうな。

長続きと言えば、
最近、森林浴やさらに進んで、
森林セラピーという世界があるということを知った。
厚生労働省の指定も受けた森林セラピー箇所も全国に指定されている。

実際、そこでストレス度を入山前に確認し、
下山後計ると確かに下がっているのが視認できる。

数字で確認できると言うのは、なかなか説得力がある。

けれど、
どうせ森林に入るならば、
自転車を脇に抱えながら入りたいものだ。

僕の林道趣味は、極みは担ぎなのだ。
登山道を自転車を背中に担いで歩くものだけれど
なかなか良い運動になる。

その一歩手前が、自転車を押して森の小道を歩く。
ふかふかした落ち葉のじゅうたんの上を、
木漏れ日を受けながら木の香を吸い込みながらのんびり歩く。

小川を見つければ、ひっくり返って昼寝。

そんな一日を過ぎると、もう完璧にリセットされる。

と、ここまで書いていると、
じっとしていられなくなってきた。

どうしよう・・・

沈香

海外のお客さま。
茶話会のあと・・・

お香を買い求められた。
「気を落ち着かせる」ことを念頭に沈香の刻み。

沈香には鎮静成分がある。
今日は、英語の達者なメンバーも、
香道の先生も揃っていたから心強いところだったが、

お話しすると、日本語はぺらぺら。
日本文化もよく理解していらっしゃった。

香道の話も
呑み込みが早い早い。

店で落ち着いていただけたのか、
一緒にご来店くださったお供の方と、
すっかり茶話会となってしまった。

後で写真を撮ればよかったと後の祭り…
せめて雰囲気だけでも。


まだ、人の気が残るのがお判りになるだろうか。

とにかく、今日も外人さんが多かったこと…

もっと勉強しておけばよかったと
後悔するBoo店長であった。

須賀神社

浅草から浅草橋に向かうと二箇所、神社の前を通過する。
重い荷を持って行き来するので、
この前はいつも通過してしまう。

書き師が蔵前にいるので、位牌を持ち込んだ足で
浅草橋まで用足しに向かう。

「ギラ!ギラ!」の形容がピッタリ来る直射日光
明らかに30度を超えているだろう。
日の当たる腕がヒリヒリする。

神社前を通ると、そこだけ木がうっそうとしていて
聖域に流れる気と相まって、清涼感がある。

須賀神社

今でこそ50坪もあるかという狭さであるけれど、
創建当時は、比べ物にならない聖域を誇っていた。

聖域に車が入っているのは、どうも…と思うのだが
しかたないのかな。

社の由来。

牛頭天王(スサノオノ命)を祭る。