霧雨がはらはらと舞っていた。
そのせいか、地上の温度をぐっと奪って朝から肌寒い。
昨日まではなかったのに、赤い旗がはためいていた。
もう羽子板市の月である。
霧雨がはらはらと舞っていた。
そのせいか、地上の温度をぐっと奪って朝から肌寒い。
昨日まではなかったのに、赤い旗がはためいていた。
もう羽子板市の月である。
やあ・・・久しぶり。
どこにお出かけだったんだい…
一年ぶりの再開。
どこをどう探しても見つからなかった。
ひょんなことから再開。
この沈香腕輪とも、
かれこれ20年のお付き合いになる。
この念珠との出逢いが
沈香を好きになるきっかっけを作ってくれた。
毎日毎日、くる日もくる日も腕にしていたせいで
艶々の表面にいささか沈香の感じは受けないが、
香りを聞くと、はっきりと自己主張をしてくる。
20年経った代物とは思えない。
沈香の香りには、鎮静効果があるから
しょちゅう腕に鼻を近づけて、スーハースーハーと
深呼吸し、気を落ち着けていました。
その節はお世話になりました。