震える

宿題を頂戴しているY氏の訪問を受けた。
突然というか、店を開けているのだから、
まあ当たり前の話なのだけれど、
宿題を忘れた子供と同じで

きっちり仕上がるまでは、どことなく落ち着かないものなのだ。

ご本人はそんな気はサラサラないのはよくわかるのだけれど
借金をしているようで妙な気分である。

簡単な挨拶をし、ちょっとした仕事の依頼を受け
さらに話をしていると、
おもむろに胸元から黒い塊を取り出した。

ここが銃社会でなくてよかったねとは冗談であるが
何を大切に懐に忍び持ってこられたのかしらと
目を凝らしていると、目の前で大事そうに開封してくれた。

おーーー!!

言葉にならない。
感嘆符が三つも四つもつきそうになる。

こんなに感動したのは、
うちのオリジナル1号である浅草観音を彫ってもらったとき以来である。


(人の作なので手を加えさせてもらいました)

日本の仏師の作になるが、
風が吹くという感覚と言ってわかって頂けるだろうか…
一陣の風がどこからともなく、そよっと吹くのである。
すると、背中にジンと何かが走る。

思わず手を合わせたくなる仏像…
理想形である。

何も言葉など要らない。
ただ、手を合わせたくなる。

こんな仏像・・・いつになったら彫れるようになるかな。

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