TONちゃん力車に乗る

TONちゃん初めて人力車に乗る。
浅草にはうようよと言うほど人力車が走っている。
当たり前にあると、かえって使わないもので(東京っ子が東京タワーに行かないようなもの)。
仕事相手の配慮で夜の集会場所が難しいからと車を迎えに来させてくれた。

「お迎えにあがりました」
と来られると、不思議な気持ちになる。

いつも見る光景なのに非日常に塗り替わるからこれはおもしろい心境変化だと思った。

以前は浅草で時代屋の俥夫を5年積んだ後、谷中で音羽屋という屋号で独立した。
今風に言えばイケメンの車引きのお兄さんというところだろう。
地元でも人気があるみたいだ。

浅草では俥夫と地元とトラブルが多く困惑したと言う。
地元に愛される人力車をしたい、が独立の動機とか。

タクシーのような無骨さはないし、走る速度も、見下ろす町の角度も、走る道すがらも、いつもの風景のはずなのに異次元さを感じることができた。自転車の次にたのしい乗り物だと思った。

谷中のあの山坂をブレーキのない人力車で走るというのはなかなかの凄腕(凄足というか)。すごいですね。と言うと、品川まで走ったのが最長ですね。とはにかみながら話してくれた。

http://okazakiya.com/site/otowaya.htm

日暮里に行けば会えます。

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