中学に入りたての頃、英語の得意な姉が馬鹿な弟をからかってやろうとばかりに、習いたての単語をぶつけてきた。
いじわる姉: 「ノスタルジー」ってどういう意味だ?
バかと思われていた弟:「郷愁だろ」
予想を裏切った答えに驚嘆のうめき。
弟を見直した・・・とか。
もちろん習っていない英単語だった。
意味は知るはずもない。
けれど知っていた。
何故か。実はニュアンスで理解していた。
市電好きの少年は、ノスタルジックなものがお好みだったのだ。
廃止の序曲の中にあった市電関連の本には、花形交通の座を降りた市電に対し、過去の乗り物と頻繁に「ノスタルジー」の単語を使うようになっていた。
しょっちゅう出会うこの単語の意味はわからずとも『「郷愁」に浸る』という感覚だけは、ちょっと背伸びした大人の感覚のようにぼくの中では醸造されていたのだ。
ノスタルジーをキーワードにしていた少年時代だったのだ。
実は玉電を調べている時に偶然見つけたサイトのメモリーのために今日は書きました。
昭和30年代初頭の雰囲気がよく読み取れる。
この時代父母も青春だったのだろう。
http://www.maboroshi-ch.com/tre/cin_01.htm
http://www.maboroshi-ch.com/tre/cin_02.htm
玉電 はこちら。
http://homepage1.nifty.com/sassy/40s/tamaden/tamaden.htm
http://osushiyo.hp.infoseek.co.jp/tama.html