「墓マイラー」が静かなブームらしい。
墓まいり+er ということで、「墓参りする人」らしい。
旧知の線香会社の営業(これが横山やすしに瓜二ついつかご登場願おう)が教えてくれた。
日経の6月20日版の切抜きを渡された。
日経で話題にするくらいだから、ある程度そんな動きがあるのだろうけれど、初めての単語。
じゃあネットではどうだろうかと調べると一万件を越える。
さほどではないが、こんな新造語が浸透していることに驚いた。
墓参りといってもご先祖の墓を熱心にお参りすると言うことではないようで、歴史に登場する名のある方々、現在の有名人等々、古今東西の別け隔てなく見て回る。
しかも若い人たちに人気があるのだという。歴史もののブームはこういう形にも形を変えて顕れるのかな。
巡礼だって、僕の店で巡礼用品を取り扱い始めた頃には、明らかなマイノリティーだった。
写経にしても然り。そもそもの仏教にしても然り。だったもの。
考えれば今の若い人と言う場合、僕が店を始めたころの若い人たちはみな同年輩以上になってしまっている。その子供たちと言うことになるのだ。
時の移ろいと、人の興味は本当に変化するものだと改めて感じさせられる。
もっとも
人の死を深く見つめて、その本質に迫ろうと墓マイラーが動き出したというところまで行けば面白いと思うのだが。
勝負運がよくなるようにと、鼠小僧の墓を削って持っていく不心得者とまでは行かないまでも、花を手向け経の一環もあげてあげるくらいのことをしてほしいな。と思うTON店長なのであった。