早朝ちょっと目覚めが早すぎて、NHKをつけた。
あいにくニュースはやっていなかった。
かわりにドキュメントが流れていた。
終戦のわずか20日前、昭和20年7月25日。
大分県の豊後水道に浮ぶ小さな島、保戸島での出来事だった。
島にある小学校が爆撃された。
500名の児童のうち1年生と5年生の125名の児童と教師2名が米軍の爆撃と機銃掃射によって亡くなった。
何故こんな小さな島にアメリカ軍は攻撃目標としたのか番組ではアメリカ軍の資料をもとに分析した。
他の都市を攻撃する予定を変更しての爆撃だった。
目的は、保戸島にあった海軍施設を撃つためととなっていた。
だから、この悲惨な出来事はその目標物を見誤ったために起きた事だろうと説明していた。
しかし、空の上からだって児童とわかる逃げ惑う者たちを機銃掃射した理由はわからないと説明した。
127人もの命を奪っておいて、わからないままでいいの?
軍の資料まで探しだせるリサーチ力があるんなら、当時のパイロットを探し出して、一人でもインタビューをとれよ。って言いたくなる。
番組の結びとして、海軍施設を島民の知らぬ間に建設していたことが、誤爆の原因を作ったのだと語り番組を終えた。
ふ~ん。
非戦闘員を攻撃した敵国よりも、島に軍施設を作った日本軍が悪かったんだ。
僕はそう理解した。
同時に、結びでドキュメントの流れをこんな形でリードできるコピーを考え付くなんて、さすがNHKだと思った。
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_124848244534.html