感動ということ

「新井淑則」という中学校の国語の先生を知った。
ある情報番組の中で紹介されていたことがきっかけだ。

全盲にもかかわらず昨年15年振りに、普通学校の教壇に立ち中学生に国語を教えている。
彼は生まれつき盲目ではなかった。
新任の教師として使命感と情熱の絶頂期に文字通りある日突然「網膜はく離」という病魔に襲われ全てを失う。ある日突然光を失う恐怖がどれほどのものか、想像だにできない。

死へのいざないと呪縛を振りほどき懸命に希望という光を見出し、夢を持ちそれに向かって歩き始めたきっかけは家族によるところが大きい。

また、同じく盲目ながら教鞭をとっていた先輩教師仲間との出逢いが彼を奮い立たせた。

見えて当然。
勉強できて当然。
働けて当然。

同じ生活が10年先も20年先も変わらず送れるなどと全く保証はないはずなのだが人はその中に安寧としたがる。
しかしその当然が消えた時、確固とした堅牢な土台と思っていたものが、実は何の根拠もない砂上の楼閣だったと知る怖さ。

一昨日に引き続きまた教えられた気がした。

http://atarimae.jp/crosstalk/010/

彼が病気のいきさつとそれを克服していった境地を本にまとめているということを知り
本屋に飛んだ。が、残念ながら置いていなかった。

また探そう。

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