旅の終わり

次男が旅から帰ってきた。

しかし足に使ったはずの自転車は旅先に置いたまま。

結局、彼らのグループは目的地を前にダウンしてしまったようだった。
あともうちょっとで目的地に到着できたのに・・・
夜の10時をまわっての峠越えは都会っ子には荷が重かったようだ。

「あと30kmあったんだもの・・・」

帰ってきた彼は言葉少なになっていた。

TON店長が一緒だったらリードしてやったのにな・・・と思いながらも、彼らが彼らながらの知恵で計画したのだから自分なりの責任を取ったということなんだ。

それなりにいい経験をしたんだと思う。

成功して達成感を持つことも経験。
失敗して悶々としたとしても、それは経験。

頭の中だけで勝った負けたとするよりは、一歩踏み出して悶々とした方がよほどよい。
立ち止まっていたのでは、何にももたらされないのだから。