天竺五十四玉を利用して
あとわずか
TON店長が会長をしている商店会(雷門一之宮商店会)の参道への道路改修工事も今週でいよいよ完了するめどがついた。
できてしまえば、ごく普通に通ってしまう道路なのだけれど、形にしていくことの難しさをいやというほど今回は身に沁みた。
娑婆世界に生きている以上、そんなことも幾度とあることなのだし、またとない経験をさせてもらったと楽しみながらいたいと思うのだ。
クレージーキャッツの歌に「お前の番だと声かけられて、どひゃっとするやっぁ女の子・・・♪」というのがあったが、いつもこの歌がいざと言う時耳に聞こえる。
女性蔑視などと野暮なことは言わないで欲しいが、いざと言う時でも「よし!」原をくくろうと思える潔い生き方をしたいと思っている。
どうせ一回の人生。その人生の中で経験することができてありがたいと思いたい。
どうせ彼岸に持っていけるのは地位でも名誉でももちろん財産でもないのだから。
ずいぶん大げさな話になってしまった。
でも簡単な工事だけれど、難しい工事だったことは正直なところなのだ。
ガム・・・
普通捨てるか・・・?!
綺麗にしようと道路の敷石工事している横に・・・
ぽいと。ペッと。
この国のモラルはどうなっているのだ・・・
浅草のそら
旅の終わり
次男が旅から帰ってきた。
しかし足に使ったはずの自転車は旅先に置いたまま。
結局、彼らのグループは目的地を前にダウンしてしまったようだった。
あともうちょっとで目的地に到着できたのに・・・
夜の10時をまわっての峠越えは都会っ子には荷が重かったようだ。
「あと30kmあったんだもの・・・」
帰ってきた彼は言葉少なになっていた。
TON店長が一緒だったらリードしてやったのにな・・・と思いながらも、彼らが彼らながらの知恵で計画したのだから自分なりの責任を取ったということなんだ。
それなりにいい経験をしたんだと思う。
成功して達成感を持つことも経験。
失敗して悶々としたとしても、それは経験。
頭の中だけで勝った負けたとするよりは、一歩踏み出して悶々とした方がよほどよい。
立ち止まっていたのでは、何にももたらされないのだから。
浅草の空