とんだ屁まをしたもんだ
最近図書館に行く機会が多くなった。
岩波正太郎の本を読み漁り、時代小説の主だったものはほぼ読みつくした。
次の本は「徳川家康」にしようと思い、棚は何処かな?と、館内に置かれているコンピューター端末で検索をしようとコーナーに近づいた。
残念ながら大人用の機械は若い女の子が懸命に検索していて・・・
「当分無理だな」
しかたない。隣のく子供用のに向かった。
背の低いテーブルの前で腰をかがめて打ち込むことにした。腰を折っているとジンジン痛くなってきた。中腰は腰痛持ちには最も悪いI姿勢なのだよ。
しゃがむことにした。
実はその直後、事件は起こった。
事件は予期せずして起るものである。
しゃがむとトイレに行きたくなった。
が、もうすぐ検索結果が表示されるのだ。
「なあに。結果を待ってる時間くらい大丈夫さ」
下半身に力を入れて、己に喝を入れた。
「ブヒ」ダッシュ(走り出す様)
・
・・・たらーっ(汗)
・・・・たらーっ(汗)たらーっ(汗)
・・・・・・・たらーっ(汗)たらーっ(汗)たらーっ(汗)
どこか下のほうでで強烈な破裂音がした。
一瞬、何のことやら理解できず、キョロキョロ周りを見回してみた。
そこには何も変わらない風景。
ただ、隣のコンピューターをいじっていた女の子が逃げていく。
(ん!僕?)
心は叫んだが、いまさらどうすることもできないじゃない。
心で口笛を吹きながらその場を去った。
TONのふてぶてしさにも驚いたが、赤面もしない己にちょっぴり歳も感じた。
ちぇ。
浅草のそら