走り納め

いつもの古都ながら、この時期は気が狂っています。
意識が戻るのは、概ね一月下旬頃となります。

「あ!もう二月だ」で正気に戻っていくのですが・・・

そんな頭を冷やすには朝のひとっ走りが丁度良いことを発見しました。

早朝の凛とした空気に触れると頭と体がすっきりします。

今年も故障もなくまあまあ走れました。

何故だか真冬用のタイツやヤッケが見当たらず、いまだに短パンで走っているのですが、鍛えられているせいなのか、この時期、毎年お世話になっているらくだの股引を必要としない身体になっています。

う~~ん。
このまま短パンで走るべきか否か。

・・・・・

ともあれ今年ももうすぐ終了です。

みなさま、本年はご愛顧いただきまして本当にありがとうございました。

来年も変わらず、どうぞよろしくお願いいたします(ペコリ)

上人の念珠

日蓮上人が比叡山を降りられたころは、まだ数取りの20玉はついてはいなかった。
原型を作りたいとのご要望で、引き取り念珠のような長い下り部分を編込み、切房で製作させていただいた。

どれほど長いかおわかりいただけるだろうか。

いつもしっかりした房を使っているだけに、こうした編糸を利用した切房は、さらさらとしていて気持ちが良い。

ともに・・・

だいぶ年季の入った腕輪を預かる。
「ゴムが伸びてしまったから替えて」と言うこと。

よく見ると、七福神がバラの木に彫り込まれた、わが社の念珠に他ならなかった。

像の彫りこみの角はきれいにR(丸み)をつけていて手にし易そうな、ふくよかな形状に変化していた。

垢のたぐいも見あたらず、大事大事に使われてきたことは一目でわかる。
尋ねると何でも20年前にうちで買ってくださったのだという。

なるほど・・・

20年の重みか・・・

少し話を伺ってみた。
「娘が難病にあって入院している」のだといわれる。
年頃の娘さんだという。

ふと思った。

気休めにしかならない言葉。
でも言わずに入られなかった言葉。

「きっと良くなりますよ」

「ありがとう」
改まった顔になり、素直に謝辞を述べられた。
少なからず心が揺さぶられた。

あまりにもストレートに反応してくださった「ありがとう」だったから。

そして、とても重い「ありがとう」だったから。

20年前に求めてくださったということは、病にあるお子さんは、乳飲み子だったのだろう。
その子とほぼ一緒にこの腕輪も大切に扱われながら、ご主人とともに連れ添ってきてくれた。

そんな時の経過が僕には何か不思議な感慨を与えてくれた。

そうか・・・

一緒だったんだ・・・

オーダー品

オニキス14mm玉を使用しての仕立。
16mmの親玉に般若心経を彫りました。
14mmの心経彫りは常備していますが、若干てこずりました。

カーネリアンを使用しての仕立。
天然玉がなかなかなくて、思わぬところでてこずりました。