ようやく

昨日に引き続き、久々に、

ようやく・・・

ようやくお客様にお買い上げいただく商品構成が戻ってきた。

昨日はお客様のことについて

今日はそのお客様がお買い求めいただくお品物についての話。

地震が起きてからというもの、丸一週間は日々片手で数えるほどの人数にご来店数が落ち込んだ。まてど暮らせど道を人が通らないのだから・・・
町に人影が見られなくなったのだから・・・
どうしようもない。手の内用がないとはこのことかと思った。

そこに追い討ちをかけるように計画停電が始まる。

当初は電車もストップしてしまうのだから、観光地に人が出るはずはない。

どうしようもない思いに至ったころ、ローソクがとにかく出始めた。
被災地に送るつもりで用意していたけれど、ローソクは使わないで下さいとマスコミでさかんに報道しているものだから、躊躇して出しそびれてしまった。

計画停電が解除されるまで、ほぼローソクの売り上げのみとなった。

ほかの商品にはまったく手も口も出ない。

用途はもちろん停電に備えての灯り用である。
実用品として一歩も出ない。

念珠の仕立も仏具の話も何も出ない。なんとも手持ち無沙汰。

ようやく先週辺りから、変化してきた。

宗教用具としての本来の商品に嗜好が移ってきたのは多少の光明が見えてきた。

でもね・・・

震災で流された被災地の映像の仲に泥だらけの仏壇の姿を見ると、今でも飛んで行きたい衝動に駆られるTONなのだ。

「おじいちゃんのお位牌がまだ見つからない」なんてインタビューを聞くと涙が出る。

おいらにできることはないのか・・・暗中模索の毎日だ。