哀悼の気持ち

山岡荘八の小説太平洋戦争を読み始めて、もう少しで半分。

分厚くズッシリ重い愛蔵本から、手のひらサイズの文庫本を手に入れることができて実に肩と腕に優しい。

でも時間がないから、昼食の時間とトイレタイムに集中する。
トイレタイムは避難の嵐となるからそこそこにしたいけれどつい・・・ね。

現在戦場はニューギニア戦線に突入したから、終わればビルマ戦線に移る。
緒戦の勝ち戦さは終了し、ミッドウェー海戦以降、何万と言う将兵が玉砕していく場面の連続だから、正直な所は、本を放り投げたくなるくだりばかりで、日本人として実に読むに堪えられなくなる。

でも、なんとかやめないでいる。

細切れの日中戦争ー大東亜戦争ー太平洋戦争での局所の戦闘が・・・日本の動き方が、ようやく繋がってきた感じがする。マレーの虎だの加藤隼戦闘隊だの勇猛果敢な日本兵の強靭さがどこで敗戦への分水嶺を迎えたのか、何よりも戦争の原因をしっかり読み解いておかないとと言う思いがこうさせる。海軍と陸軍の戦いの混同など自分の浅学さに道筋を立ててくれている感じがようやくしてきた。

何よりも未だ祖国に帰らぬままの英霊たちの、祖国や家族を思い散華した気持ちにちょっとでもリーチできたらと思うからなのだが・・・・。