携帯位牌

供養の新しい形と言えるかもしれない。

白檀の香合仏?

と思うのだが、蓋を開けてみると・・・

ご戒名が彫られている。

最近とみに増えているのは、一人っ子の女の子をお嫁にいただいて(古い言い方かも)ご実家は先祖を見る人がいなくなってしまった場合、実家の供養はどうしたらよいの?と言う質問だ。代々の先祖とまではいかなくても、せめてご両親のことを心配されるうえからの質問がとても多くなった。

家の制度を廃止してしまった戦後の民法のしわよせは、こんな形で顕れてきている。
それに供養する側の心情や寺側の体制は追いついているかと言えば、そう簡単に割り切れるものではないことは、胸に手を当てて考えてみれば誰にでもわかることだ。

この仕事を始めた頃にはこんな質問をされた場合、お客様には申し訳ないことだが、同じ仏壇に両家を祀ることはノーグッドと答えるしかなかった。

中には、お客様のほうから、お仏壇を同じものを二基求められて、夫側、妻側という祀り方をされたお客様もあったほどで、小さなお仏壇やお厨子を求められて別に祀ることは珍しいことではなかった。

僕の仏壇屋の友人の一人は、寺と相談して今の在家の実情を相談し、両家を祀ることを可能にせしめた。その延長で「両家を祀るためのお仏壇」というものを制作し販売したほどで、実際よく売れたようだった。

嫁いだあと(男女にいえるだろうが)の実家の先の先の問題。
在家の心はそんなことの答えに迷い、渇望しているのであって、お守りする宗教側はどう答えるのだろうか。

この携帯位牌もそんな意味では、今の時代必要なものなのだと言えるのではないだろうか。

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