器械編み?

またまた、どうしてこんな?
の虫が騒ぎ出した。

騒がなければいられない。

写真では解りにくいのだけれど、

下り部分は、無性に元気がいい。

いいと言うより良すぎて、親玉に納まらない。

どこもキズひとつないし、糸の弛みもない。

ゆるみがないというのが、TONには不自然すぎておっかないくらいなのだ。

まあそれは良いとしても、ならば玉をつなぐ中糸はよほど強いのだろうかと思うが、さにあらず、葦の芯のような(お解りにならないかもしれませんが)ふわふわのより糸が申し訳ない程度に入っていた。

通常使う糸(下)と比べると一目瞭然。

カッカしても仕方ないのだが・・・・

器械編みが悪いと言うのではないのだが・・・・

どうしてバランスよくできないのだろう。

手編みの下りは時間の経過と歩調を合わせてくれる。

桜巡回

墨田区側は、もう満開を迎えてました。

早いですね。

桜橋のちょっと上流付近、台東区側の桜は八分咲き。

風が冷たい川っぺりは、桜の散るのを遅らせるみたいです。
これだけの花を抱えたまま長期間咲き続けるのは、目には愉しいけれど、木にはかなりの負担だろうと思います。

さっさと散って頂戴。と思うものの桜を目当ての皆さんには酷な話。

ほどほどに適当なところで桜吹雪を演出してね。と心の中で桜に語りかけるTONなのでありました。

甘茶のお香


よく言い表しています。

で、甘茶香のご紹介。

4月8日ははなまつり。

つまりお釈迦様がお生まれになった、お誕生日です。

キリスト教のクリスマスがあるように、仏教にも花まつり、ムズカシイ言葉では潅仏会があります。

お釈迦様のお生まれになったとき、甘露の雨が降ったという故事にならって、多くのお寺さまでは、甘茶をたらいの中に立っているお釈迦様の像(天上天下唯我独尊のスタイルの赤ちゃん像です)にかけてあげますね。

その甘茶づるを粉末にして練りこんだお香があまちゃ香です。

シナモンに似た甘辛い甘茶の香りが気持ちよく漂います。

またまた・・・

どうしてこう雑な仕事をするのだろう。

錫杖本体の取替えのためお預かりし、作業をすると案の定。

錫杖がガタガタするので予想してはいたのですが、やっぱりと言う感じ。
本体がよく今まですっ飛ばなかったものと思うばかりです。

新しい錫杖本体を取り付けるために、削り直します。
錫杖は、一本一本わずかながら形状が異なります。鋳揚がったあとのバリも完全に取れるわけではないので、それこそ凸凹をあわせながら削らないと、特に黒檀などの唐木物の柄だと、木が遊んでくれませんから内法どおりきっちり寸分たがわずに調整しないといけません。

錫杖の内法に沿って1mmの狂いも生じないよう注意深く削ります。

右は取り付ける新たな錫杖です。焼き入れしてあるのでいい音です。

さて、終了です。

今度は、がたつきゼロ。

もう木が折れない限り大丈夫です。