過去に何度も作らせていただいた四国番外霊場でいただく念珠玉。
でも今回は、思い入れがちょっと違う。
62歳で巡られたのだとか。
寝袋を担いで野宿をされながらの42日間だったのだそうだ。
「妻にはもう行かせてもらえそうもないんです。野宿だったら」
と、健康そうな笑みを浮かべて語ってくださった。
62歳かぁ。TONであと5年かぁ。。。
行けるかな。。。
と言う想いが脳裏を駆けた。
いやいや行けるでしょう。
うん。行けるに決まっている。
けど・・・
「帰る店はないわね」
そばで聞いていた上さんの愛情溢れる一言。
やっぱり頑張るしかないということなんだ。
多くの人を送り出し、お迎えしていくことが僕の役目みたい。
現地で「おせったい」を受けることも、させてもらうこともできないけど、
こうして巡礼後の念珠創りをさせていただくことが最後の「おせったい」になるのだろう。
と思う。のだ。