春のうららの隅田川♪ と思えるのはこの時ばかりと自分は思っている。
徳川将軍吉宗の知恵から生まれたといわれる土手の桜並木は、咲きそろうと壮観です。
暴れ川の隅田川を治めるためにも築堤の工事は必至の作業だったでしょう。
荒川放水路のない時代、いまよりよほど水量も活きもよかったであろう暴れ川の土手に盛り土して決壊のないよう締め固める作業は大変なこと。
そこで一案。土手に桜を植えれば多くの人々がこぞって踏み固めてくれる。妙案は当たった。桜の花に誘われて土木工事に一役買ったわけであるのです。
今年の桜はしっかりがんばって花びらを散らさすことなくがんばって、もう「一花」咲かそうとしているかのようです。