一期一会のときめき

おはようございます。
世の中は長かった正月休みも終了。今日からいよいよ始動ですね。
サラリーマン時代にこういう長い休みがあれば、絶対に自転車で遊びほうけていたことでしょう。海外も走りたかったしね。
今は仕事が趣味ですから。。。。。
とにかくこのときでないと逢えないお客様がいらっしゃるので・・・休むわけには行きません。といってもどんどん高年齢化していって、少なくなってきてしまったのが寂しいところです。

とは、今朝のフェースブックで書き込んだお話しなのだ。

ふと振り返ると、暮れも正月もなく、もちろんお盆休みも夏休みすらない。
年中無休を標榜しているにはしているわけがあるで・・・

若かりし頃は、とにかく遊びまくっていた。といっても女狂いでも賭け事中毒でもない。
とにかく旅をこよなく愛していた。鈍行列車の旅もあれば、そのうち自転車の世界にどっぷり浸かるようになてからは、自分の足となる自転車にそれこそ命をかけて遊びまくっていた。

今の時のように長期の休みが取れるようならば、間違いなく日本を飛び出していただろう。

そんな自分が、こともあろうに屋根の下に年がら年中おとなしくしていられるのは、昔の自分が見たら狂った?とこれも間違いなく問うであろうことばだ。

なぜかな・・・
店に立つことに、喜びがあるからにほかならない。

店を始めた頃の正月営業といえば、除夜の鐘を聞いてからまた再び店を開けた。
朝の4時には人の足が閑散となる都合仮眠をとって通常時間の10時には店を開けるなんてことを平気でやってきた。

若気の至りといえば多少その傾向も否めない。

けれど、なによりその日、その時間にはその時しか会えないお客様がお見えになるのだ。
そのことに気づいたのは、終夜営業を初めて4年目か5年目のときのこと、何か都合があって、除夜の鐘の後に店をあけられなかったことがあった。

その次の年のこと、AM2時すぎのその人はやってこられて「去年はお店閉めていらしたわね。一年間待ってたのに・・・」とこぼされたのだった。
これには参った。一年間待っていたとは。そういう人もいらっしゃるんだ・・・

もうそのお方も軌跡にはいられた。終夜営業はしなくなったが、その時間にはその時間の出会いがある。

その時にはその時の出会いがある。
そう思うと正月には正月の、お盆にはお盆でなければ出会えないお方がいらっしゃる。
それがおもしろい。

世界に飛び出すことも面白いが、店にいて僕の小宇宙たる店もまたそこで出会えるお客様との一期一会も計り知れない醍醐味、面白さがあるのだ。