仏像の修復

仏像の修復を受けることもしばしばあるが、その度にため息が出る。
鎌倉期のものはさすがに少ないが、江戸期の在家ものでもうんと唸らせられる。
ここ20年は中国物(その前は台湾)が中心の仏壇業界。

初期の頃の台湾の仏師には仏師の心のこもった仏像も見ることができた。
年を追うごとにあきらかに分業で制作されていることがありありした製品(あえて)が見られるようになって、感動が薄くなっていく自分に気が付くことしばしばとなる。

仏像の修復のご依頼を受けるとそれを見る楽しみはいかばかりだろうか。

昔の仏師はイメージをそのまま木に投入した。
画家がデッサンをするがごとくに頭の中の佛の姿をノミ一つで木の中から拾い上げるのだ。

ノミ痕鋭く佛の形となっている。

一見荒く見えるその像になんとも暖かい佛の血が流れて見える。
そんなわけで、江戸期以前の仏様を見る楽しみは当分続きそうだ・・・


制多迦(せいたか)童子の表情もいい。

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