お正月などのお寺の行事で大きいお経典をパラパラパラと空中で勢いよくめくる所作をご覧になったことがあるのではないでしょうか。大般若経を読誦するのです。
八〇〇巻あるのですが、その中でも特に密教系のお寺でなくてはならない理趣分がこの一冊になります。
あけると・・・こうなっています。
右が標準のお経典の厚みです。
左は転読(パラパラと空中読誦ですね)するために経典がすぐに痛みます。ですから裏側に同じ和紙を補強しますが、経典本体も含めて二枚から六枚まで重ね張りします。なかなか大変な作業です。
写真のものが二枚合わせなのですが、六枚となるとこの三倍の厚みになるわけで大変な厚みです。