SNSの青森の友人がそろそろ弘前城の桜も開花するよと教えてくれた。
熊本の地震以降、桜の話題がピタッと止まってしまった。
余震なのか本震なのかわからないような地震の続くなかで花見もあったものではないと思うのも無理はない。
でも自然の摂理はそんな事情も構わず、規則正しく季節の変わり目を教えてくれるのだ。
画像は2008年4月、今と同じころだ。
母親を連れて病に伏せていた宮城の伯母のもとに見舞った帰り道。
桜のあまりの神々しさにいつもなら、白石インターチェンジから高速に上がってしまうところなのに、一般道にむかい、江戸の昔には国の境だった峠道を走った。
散る桜の中を車が疾走すると桜吹雪でなんとも口で表せない演出。少し塞ぎこんでいた母親も思わず「きれいね!」と感嘆していたのが印象的だった。
生きて伯母と会えたのもそれが最後だったが、我々への伯母の答えだったように思えてくる。