お朔

お朔

おついたちと読む。
子供の頃の大人たちはよくそう言って朔日を大切にした。

その午前中。

以前なら靖国神社に必ず向かっていた時間。
土曜日では抜けるに抜けられないこの頃である。
今年は2度しか九段の駅に降り立つことができなかった。

行けば必ず遊就館に立ち寄る。

そして、重爆特攻の新海希典戦隊長の写真に心を向けて帰ってくる。

新海氏とは直接の縁はないのだが、縁あって知り合うことの出来たM氏という重爆特攻の搭乗員だった方の上官で、M氏の特攻当日、戦隊の戦果確認機として飛び立ちながら自ら散華された。

新海という名には同姓の方で思い入れのある方がいた。
昔、会社を興すときに一人暮らしだった新海女史にあれこれと、心底面倒を見てもらった。
もし彼女がいなければ、今はないかもしれない。
鬼籍にはとっくに入ってしまっているが忘れたことはない。

そうかぁ・・・そんなこともあって縁を感じたのかもしれないな。
こうして今日の日記を書いていると思い当たってくる。

M氏ゆえにその名を知ってからは、遊就館はTONの必修コースとなった。

今度はいつ行けるだろう。