浅草のそら 勤労感謝の日

休日だというのに雨の洗礼で始まりました。

今日は勤労感謝の日。戦前で言えば新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)

労働に対して感謝する日と今は言うけれど、新嘗祭の場合は、さらにその成果物(お米であったり農作物、万物全般ね)に対しての感謝の心がさらに問われるわけで、新嘗祭のほうがより日本らしさを感じるのはTONだけではないでしょう。

そんな一日もあります。

不思議な一日だった。

どうしているかな・・・
と思っていた人たちが次々にご来店くださって、それこそ立ち話しかできなかったけど近況を教えてくださった。

こんなことが仕事を続けておいて良かった・・・と思える一瞬なのだ。

背の高い童顔の女の子。あれ?あ~~~
お兄ちゃんはアメリカに留学し、そのまま帰国せずNASAで技術者として活躍。その兄のあとを追って異国にひとり暮らし、最近帰国した。腕輪の直しを口実に会いに来てくれた。
どうしているのかなぁ・・・お母さんからはご来店の度に兄妹の近況を伺っていただけに、小学生時代の童顔さがちっとも変わらない姿に懐かしさと安堵の気持ちが湧いた。

入れ替わりのように大道芸のM君が来てくれた。

写真の彼はジャグリングの世界では五指に入るであろう。世界大会に出られると弾んでおられた。名実ともに世界屈指になってほしいな。

歴史と独楽の世界を確立させているようで、新たな境地を切り開かれていくのだろう。

仕立て直し。本連から三万浄土へ

かくも豊かに作らせていただいた。

先代ご住職の遺品となる装束の水晶本連念珠を小分けして制作して欲しいとのご依頼で作らせていただいた。

尺六寸と言っても制作する職人によっていくぶんか玉の大きさに差異があるので簡単にはまぜこぜにはできない。
それ相応に仮組みして、不足玉を足して本仕立てに持っていかねばならないところが一般の工業製品ではない泣き所かも知れない。

でも水晶の表面が擦れて曇りガラスのようになった部分等みていると、生前のご住職が阿弥陀様の前で虚心に向かわれていた姿が見えてくるようだった。

楽しい仕事だった。