四月の浅草寺

TONのルーチンとして月初めは、浅草寺のお掃除会から始まる。

何千回通ったか知れない境内だけれど、来るごとに新しい発見がある。実に楽しい。掃除はそれぞれどこを掃除してもよいのだが、TONはまずこの母子像とも言える母子地蔵をお参りかたがた掃き清めさせてもらう。今月はお祭りでもあったのだろうか白ゆりと真新しいねんねこが掛けられていてほっとさせられる。

なにも身内に満州からの引揚者がいるわけではないが、引揚げ者の惨禍は日本人として記憶にとどめつつ後世に残すべきことと思いが強いからなのかもしれない。

ここもこんなに整備される前から好きな空間なのだが、お寺で手を入れられて開放的な聖域になってますます好きになった。改めてそのお顔を拝顔してみると実に生きている。最近の工場生産で刻まれるお地蔵さまとは、まったく違い、血が流れる表情がなんともホッとする。江戸庶民の発願で彫られた仏様なのだろうが手に触れられるのもいつまでだろうかと頭のどこかによぎったTONなのだ。

浅草寺境内のイチョウのねっこ
花の咲かない寒い日は下絵下絵と根を延ばせ。文字どおりである。

銀杏の戦災木にもまた青葉が吹き出してきていた。

樹齢何百年だろうか・・・戦災木でもあり枯れたかのような古木なのに今年も新芽をこれでもかと吹いていた。
樹齢何百年だろうか・・・戦災木でもあり枯れたかのような古木なのに今年も新芽をこれでもかと吹いていた。
浅草寺宝蔵門と五重塔
浅草寺宝蔵門と五重塔

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