仏壇業界では4月初旬は業者展示会が目白押しとなる。業界のことにあまり興味を持たないTONなのだが、最近の活況さやメーカーの情報などを狙って、足早にグルッと回ってくるのが毎年の仕事だ。たまたまある会場で長くお付き合いしている業者さんとばったり出会い、つい立ち話しからたまたま今回持ってきていた商品に目がいった。
相手は専門外の商品だが親友のお坊さんが作られたのだとか。しかも細部のディティールを出すために手作業が必要。その手作業が地元の独立支援の為の福祉作業所の助けをいただいて世に出したのだとか。
ディスプレー替わりにおいていたようだったのだが、TONは初めから目が釘付け。おもむろに話しをその商品に持って行くことでゲットしたというわけだ。。
五劫思惟阿弥陀のなんと香炉だ。
五劫思惟阿弥陀 を権威ある新聞紙上に仏様のアフロヘアーと表現されたことで寺側からクレームが入ったという。素人の第一印象なら笑って済ませれば良いことだけど、権威者にはそう甘い顔をしてはいられなかったということか。それはそれで笑い話のような気もするが。
東大寺の説明を読ませてもらうと 五劫思惟阿弥陀如来は、阿弥陀如来の異形のひとつで、経説によると四十八の大願を成就するために永い間、剃髪をすることもなく坐禅・思惟していたので、このような髪形になったという。劫とは永い時間を示す単位で、方四十里もある大磐石を百年に一度ずつ白氈で払って、その石がすりきれてなくなっても終わらない時間だといい、要するに永遠・無限をさすものと解してよいであろう。
とある。
奈良十輪院、京都大蓮寺、和歌山道成寺、京都西向寺、東京淨真寺、 会津藩に縁の深い金戒光明寺(通称くろ谷さま)などでお目にかかれるようでまた一つ宿題ができたかな。