朝一で日蓮宗の念珠のお直しをお持ちいただいた婦人がおられた。
よく見ると下がり(弟子玉部分)は生きているので中糸のみの交換で済む。
30分もかかりませんけどと言うとお参りに行ってきますという。
毎日使われる「念珠」という特殊性を考えると、極力その時に出来る修理はその場でお直ししてすぐにお渡ししたい。
すぐに取り掛かる。
中糸(通し糸)は真っ黒のボロボロ。日蓮宗だからよく擦ることは心得ているけれどそれにもましても・・・強化糸が入っていたがナイロン糸が一本頑張って切れずに済んでいる箇所が四天の位置に多く見られた。よく頑張ったなぁ。。。率直な感想。しかも下がりは無傷。この房(うちでは手鞠房、他では小田巻きとも釈迦梵天とも)になってから壊れることはなくなって手間はかからなくなった。
ただね。ちょっとばかり風情がなくなったかな。。。とも思うTONなのだ。