3月10日。今日はテレビの情報番組は朝早くから未曾有の天災となった東日本大震災の特集が話題をさらっている。
けど浅草に住み始めた頃に戦績の多い町だなぁというのが正直な感想。で、ついぞ地元の足元にうもれている近現代の歴史に胸を痛めたものだ。
地元の子供たちはそんなこだわりなど微塵もなく、焼夷弾で焼けながらも生き残ったイチョウの木の黒焦げの空洞を利用してかくれんぼをしていたりして遊んでいた。
コロナ騒ぎ前はこの日になると墓参りのお線香がよく売れた。聞けば空襲で亡くなられたご遺体の仮埋葬に駆り出されて隅田公園で穴掘り作業をさせられた記憶がこの日になるとスイッチが入り駆り立てここに来るのだというお父さん。
そりゃそうだね。文献で文字面を流しただけの印象と五感で感じ取ってきた方とでは天地の差があるだろうことは容易に察しがつく。